皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。
残暑が厳しい毎日ですが、今日から新学期も始まりました。子供達はなんだか雨ばかりの夏休みでしたが、オリンピックもあり思い出に残る夏だったと感じます。
今日は9月1日防災の日です。
愛媛県でもこの夏の長雨で浸水、土砂災害の危険性が高い地域がありました。
幸い被害には至らなかったものの、備えをしておかねばと実感された方もおおいのではないでしょうか。当院は医療機関ですが、南海トラフ地震での津波の被害が想定されています。
1階の浸水による医療機器の影響を受けると予測される中、大規模災害対策を日々重ねています。入院患者さんや外来患者さんの安全確保や、職員の安全確保に始まり、日常を取り戻すまでの想定をしているところです。
最近ではBCPを取り入れた災害時の事業継続計画が一般的となりました。
事業継続計画(BCP=Business Continuity Plan)とは、企業が自然災害、大火災などの緊急事態に遭遇した場合に損害を最小限にとどめつつ、中核事業の継続、早期復旧を可能とするために、平時の活動や緊急時における事業継続の方法、手段などを決めておく計画のことです。
BCPの特徴は、従来からある防災計画(損害を最小限にとどめる)の考え方を含みながら、緊急事態に遭遇した後に事業を継続していくための対応力を「そなえる」ことにフォーカスしている点にあります。つまりBCPは、御社の経済的価値だけでなく社会的価値の向上につながる、企業の営みです。
BCP策定のためにすること
- STEP1:自社が遭遇する重大な自然災害などを確認
- STEP2:自社の存続にかかわる重要な業務を挙げる
- STEP3:中核事業を復活させる目標時間を設定
- STEP4:復旧に長時間を要する資源を特定する
- STEP5:資金調達についても考える
- STEP6:対策や代替手段を考える
- STEP7:従業員、取引先などとの共通認識を持つ
- STEP8:安否確認と取引先との連絡手段を考える
- STEP9:今後、実施すべきことを整理し、計画的に進めていく
- STEP10:1年間の活動を総括して、BCPを見直す
BCPでは、短期間に全ての業務を復活させることは非現実的であることから、重要な業務を挙げて優先的に復活させる対応を行うことを重視しています。この重要な業務の範囲は自社内にとどまらず、自社の業務のサプライチェーンまで対象を広げています。さらに、BCPは訓練を重視しており、計画が役立つものか検証することも求められています。
災害時に関わらずBCPは事業を行う上で重要です。
内閣府の資料です。ご参照下さい。
今日は自宅の防災用品を見直してみましょう。非常食や水の消費期限や状態を確認して、適度に入れ替えをお願いします。
では次回までお健やかに、篠崎