2020年8月7日金曜日

質の良い睡眠を

皆さん、こんにちは。
保健師近藤です。

先週ブログするのを忘れていました。
今週は忘れずにしたいと思います。

梅雨明けもして、暑い日が続いております。湿度が高いのかじめっと暑く感じる今日この頃です。
今日は、暑くて寝苦しい夜を乗り越えるためのポイントをおさえていきたいと思います。

夏の寝具選びで、最も重視したいことは何でしょうか?
A:敷布団やマットレスなど、体の下に敷くものが大切です。

できるだけ通気性を確保し、保温性を下げることがポイントです。肌に密着しない硬めの素材のほうが涼しく感じます。逆に、寝たときに体が沈み込んでしまうような軟らかい素材や低反発素材は、体にまとわりついて暑く感じてしまう場合があります。

Q2夏用のシーツはどういった素材がよいでしょうか?
A:ずっと肌に触れることになるシーツは、麻素材のものがお薦めです。

生地に張りがある麻素材は、肌触りは硬めですが、保温性が低く、通気性、吸水性がよく、速乾性もあるため、汗をかいても肌にまとわりつかず、暑さを和らげてくれます。洗濯にも強く丈夫なので、長く衛生的に使えます。

Q3「冷感」「涼感」をうたった寝具は、どの程度の効果が期待できますか?
A:品質基準は、実は定められていません。

触ったときにひんやりとした触感が得られるとする「冷感」「涼感」には、「こういう素材を使って、何度以下にならなければならない」というような品質基準は定められていません。ひんやりとした感覚がどの程度持続するかは、素材によっても異なります。「冷感」「涼感」をうたう商品を使う場合は、表示を確認して、通気性、吸水性、透湿性の高い素材を選ぶとよいでしょう。

Q4夏でも掛け布団はあったほうがよいでしょうか? 
A:掛けるものを用意しておくと安心です。

掛け布団はいらないと思うような熱帯夜でも、明け方に気温が下がって肌寒さを感じることもあります。手の届くところにタオルケットや薄手の肌掛け布団などを用意しておくと安心です。

Q5寝るときにはパジャマを着たほうがよいのでしょうか?
A:パジャマ着用をお勧めします。

パジャマは汗を吸い取ってくれるため、寝具の衛生面という観点でも着用したほうがよいでしょう。気温が下がってくる明け方の寝冷え防止にもなります。

ただし、寝冷えを心配するあまり何枚も着込むことはおすすめできません。特に子どもの場合は寝相が悪いことも多く、パジャマがはだけておなかが出ないようにと下着を多めに着せる親御さんもいるようですが、汗でぬれた服を着続けることによって体を冷やしてしまいます。寝ている子どもの頭や背中を確認して、ぐっしょりとぬれているようなら、冷える前に着替えさせると安心でしょう。

Q6パジャマの素材やデザインの選び方を教えてください。
A:さらっとした生地で、適度なゆとりのあるデザインがよいでしょう。

汗をかいても肌にまとわりつきにくい、さらっとした風合いの生地が夏のパジャマに最適です。サッカー(しじら織り)、リップル、楊柳ちりめんなど、表面に凹凸のある生地がよいでしょう。

デザインは、首周り、袖口、裾などがゆったりと広がったもののほうが、風通しが良く涼しさを感じやすくなります。サイズが大きすぎるとかえって体にまとわりついてしまうので、適度なゆとりのあるサイズのものを選びましょう。

Q7寝る前の準備として、夏場に特に気をつけたいことは何でしょうか?
A:水分補給です。

睡眠中は汗をかくので、体の水分が失われやすくなります。夏は失われる水分量が増えるので、熱中症や脱水症を予防するためにも、寝る前にコップ一杯程度の水分を補給しておくと安心です。特に高齢者はのどの渇きに気づきにくいことが多いため、注意が必要です。


Q8夏の睡眠を快適にするための最大のポイントは何ですか?
A:何よりも室温調整です。

室温が29℃を超えると、寝具やパジャマの工夫だけで寝苦しさを解消するのは難しくなります。エアコンなどで室温を下げることを第一に考え、そのうえで夏用の寝具やパジャマの工夫を取り入れるようにしてください。設定温度は28℃程度を目安にしましょう

一晩中エアコンを使っても問題ありません。逆に、エアコンをつけたり消したりするほうが、眠りが浅くなって体を十分に休めることができません。どうしても抵抗がある場合は、タイマーを有効活用しましょう。入眠時から睡眠前半にかけてエアコンを使い、後半で切れるようにします。タイマーの設定時間は最低でも睡眠時間の半分が目安で、例えば、8時間寝るのであれば4時間以上を目処に設定しましょう。冷えすぎないよう、エアコンの風は体に直接当たらないように注意してください。


少しでも、快適な睡眠ができるように参考にしてもらったらと思います。
質のよい睡眠をとれるようにしていきましょう。


今日も新型コロナ関連のニュースも東京や大阪、愛知、沖縄といったあらゆる県で増え続けています。どこで罹ってもおかしくない状況です。

三密の状況を避け、マスクを必要時は行い、うがい手洗いはきちんと行う必要があります。良く寝て、よく食べ、ストレスをなるべく溜めない状況にするのはなかなか難しいと思いますが、リフレッシュを行いながら、過ごしたいですね。

では、今週もお疲れ様でした。
8月10日は山の日ですね。山でも見ておきましょうか。
良い週末をお過ごし下さい。