こんにちは、山内です。
暑い日々が続きますね。
マスクをして仕事をしていると、暑苦しくなってしまうことがあります。
皆さんも熱中症にはお気をつけ下さい。
さて、今回は心筋梗塞についてです。
心筋梗塞は冬に多く発症する傾向がありますが、夏の暑い時期も油断してはいけません。
暑さでたくさん汗をかくと、体内は水分不足となります。
血液は血漿(けっしょう=水、電解質、アルブミンなど)と血球成分(赤血球、血小板、白血球など)でできています。
血漿成分の大半は水で、その中に血球成分が浮かんでいます。
脱水で血液中の水分が減ると血球の割合が高くなり、血液が濃く、ドロドロになります。
こうして血栓ができやす状況になり、血栓ができやすくなります。
特に高血圧や糖尿病、メタボリックシンドロームなど動脈硬化のリスクが高い人では、心筋梗塞につながることがあるのです。
心臓は「心筋」と呼ばれる筋肉でできており、心筋に酸素や栄養を運ぶ太い動脈を「冠動脈」といいます。
冠動脈の内部が、動脈硬化などの影響で狭くなったり塞がったりしてしまうと、心筋に酸素や栄養が届かなくなり、狭心症や心筋梗塞といった心臓病を引き起こします。
冠動脈の内腔が狭くなり、血流が流れにくくなった状態が「狭心症」というものです。
そして、狭くなった冠動脈の動脈硬化がさらに進み、血栓によって血流が途絶えてしまうのが「心筋梗塞」です。
血流が絶たれることで心筋が壊死し、その影響で心停止に至ることもあります。壊死した心筋は元に戻ることはありません。
命にかかわる心筋梗塞は、症状に早めに気づいて対応することがとても大切です。
心筋梗塞の主な症状は、
●脂汗が出るほどの激しい胸の痛みです。
症状が一時的(数分から15分程度)ではなく30分以上続きます。
●肩や背中、首、などに痛みが現れることがあります。
●持続的な胸痛とともに、動悸、息切れ、冷や汗、脱力感、不安感、嘔吐や呼吸困難などがみられることがあります。
●前触れとして、狭心症の症状(数分間の胸部の痛みや重苦しさ)がみられる人もいます。
このくらい大丈夫などと我慢はせず、上記のような症状がある場合は、救急車を呼ぶなど、すぐに病院を受診するようにしましょう。
喫煙習慣や肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、心筋梗塞の危険因子として知られています。
該当する人は、バランスのよい食事を心がけたり、適度な運動に取り組んだり、生活習慣の改善に努めましょう。
脱水にならないように、こまめな水分摂取をしましょう。
それでは、またよい1日を。山内