2020年8月13日木曜日

若いうちから注意!認知症

みなさん、こんにちは

保健師 竹田です。

今週は木曜日の更新です。また次回は来週の更新になりますのでご了承ください。



毎日暑い日が続いています。西条では昨日気温が37度を超えたようで、さすがに暑すぎますね。屋外はもちろん、屋内での熱中症にもご注意下さい。

今日は若いうちから気をつけたい認知症についてお話します。

認知症は高齢者の病気だから、自分にはまだまだ関係ないと思っていませんか? 
実は若いうちから認知症のリスクは蓄積されています。

認知症で最も多いのがアルツハイマー型認知症です。その原因となるアミロイドβ(脳細胞の老廃物)は、発症の25年前から蓄積が始まっているといわれています。例えば70歳で認知症になった人は、40代半ばから、すでに脳に異常が生じ始めていたのです。

また、アルツハイマー型認知症と、その次に多い脳血管性認知症は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病によって発症の可能性が高まります。

今、血圧や血糖値が高かったり、肥満気味で運動不足、などという人は、知らないうちに認知症のスタートラインに立っているかもしれません。

生活習慣病が認知症の原因に

糖尿病

糖尿病は、血糖値の高い状態が続く病気です。血糖は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって一定の値になるようコントロールされています。


血糖の異常が続くことで脳細胞に認知症の原因となるアミロイドβがたまりやすくなります。その結果、最終的には脳細胞が壊れて脳の認知機能の低下を招き、アルツハイマー型認知症を発症します。糖尿病の人がアルツハイマー型認知症を発症するリスクは、糖尿病でない人と比べると4.6倍も高くなっています。
また、糖尿病は動脈硬化の原因にもなるため、糖尿病の症状が進行すると動脈硬化も進行して、アルツハイマー型認知症のリスクだけでなく脳血管性認知症のリスクも増加します。

高血圧

高血圧は、血液を全身に送る際に血管にかかる圧力が高くなる病気です。
血管に過度な圧力がかかることで血管の壁が傷つき、次第に弾力性を失って硬くなる動脈硬化が進行します。動脈硬化が進行すると血管が詰まったり、破れやすくなることで、小規模な脳梗塞・脳出血を繰り返すようになります。
その結果、次第に脳の機能が失われていき、やがて脳血管性認知症へと移行していきます。
高血圧の人が脳血管性認知症を発症するリスクは、高血圧でない人と比べると3.4倍であり、高い数値となっています。

認知症予防に今からはじめよう


1.脳の活性化

読書や新聞、スマホなどで文章を読んだり、手芸や料理、ガーデニング、DIYなどで指先を使うと脳が活性化されます。

2.コミュニケーション

他人との交流が脳を刺激し、心の豊かさをもたらします。家族や同僚、仲間や地域の人と積極的に関わり、会話をするようにしましょう。

3.体を動かす

運動を定期的に行うことで脳機能がアップするという調査結果があります。週3日程度、30分ほどの運動を生活に取り入れましょう。

4.脳によい食事を

認知症の予防効果が認められている、ビタミンC・Eやβカロチンが含まれる野菜や果物、DHAやEPAが含まれる青魚を積極的に食べるようにしましょう。

5.適度な睡眠

脳は眠っている間に休息し、記憶を整理しています。睡眠不足は脳のダメージとなりますから、夜はぐっすり寝て、朝は日光を浴び体内時計をリセットしましょう。

今回は認知症に関わる生活習慣病として、主に高血圧と糖尿病について触れましたが、脂質異常症や肥満症といった他の生活習慣病も重要な危険因子です。
私たちにできる最善のことは、これらの生活習慣病の予防、または健康診断などにより生活習慣病の早期発見と早期治療に取り組むことではないでしょうか。

今日も一生健命 竹田