2020年4月17日金曜日

PMSを知って正しく付きあう

みなさん、こんにちは

保健師 竹田です。

緊急事態宣言の対象を全国に拡大することが発表されました。制限されたり不安になったりすることが多いですが、今の一人ひとりの行動が感染拡大予防につながります。
ゆったりとした気分で、お家でなるべく楽しく過ごしたいですね。

今日は月経前症候群(PMS)についてお話します。
月経前症候群とは、月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。

原因は?


原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。
排卵のリズムがある女性の場合、排卵から月経までの期間(黄体期)にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。この黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因と考えられています。
しかし、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、PMSは女性ホルモンの低下だけが原因ではなく多くの要因から起こるといわれています。

症状は?


精神神経症状:情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害
自律神経症状:のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感
身体的症状:腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張り


PMSとうまく付き合うポイント


1.バランスの良い食事を
食事のとり方に問題があると、体重増加、むくみ、乳房痛などが起こる原因となり、PMSの症状を悪化させる可能性があるので注意しましょう。

2.アルコール・塩分・カフェインを控えましょう
アルコール・塩分・カフェインはイライラ・むくみ・緊張感などを高める原因になり、PMSの症状を悪化させる可能性があるので注意しましょう。

3.軽い運動(有酸素運動)を
有酸素運動は、PMSの症状を和らげるといわれています。ストレッチやヨガ、散歩などがおすすめです。

4.禁煙をしましょう
喫煙(受動喫煙含む)は血行を悪くし、ホルモンバランスを崩してしまいます。

5.PMSダイアリーをつけましょう
PMSの症状をスケジュール帳や日記に書き込んでみましょう。不快な症状があらわれる時期に気づくので、仕事を調整したり、PMSに対する心構えなど、自分に合った対処法を見つけることができます。

自分の症状を意識し、ひどいようであれば医療機関で医師に相談しましょう。

今日も一生健命 竹田