2019年12月11日水曜日

胃腸の調子

こんにちは、山内です。

12月に入り、少しずつ寒さを感じます。

皆さんも体調を崩さないように気をつけて下さい。



今日は胃腸の調子を整えることについてです。

胃や腸は比較的早い段階で、何らかの症状をだして私たちに身体の異常を知らせてくれます。

胃腸の調子が悪いと感じて、体の疲れやストレス、風邪気味なことなどを感じるのではないでしょうか。

胃の壁は3層で成っています。外側からしょう膜、筋層、粘膜層です。

この一番内側で食物と接する粘膜層からいわゆる胃液が分泌されています。

胃の不調が起こる時は、胃液のなかの胃酸の分泌と粘液のバランスが乱れたときに起こります。

 胃の不調で感じやすい症状は、吐き気や胃痛、胃もたれ、食欲不振などがあります。

 胃痛や食欲不振は、自律神経とも関わりがあります。

特に、ストレスがかかると、自律神経の乱れが起こりやすくなります。

胃痛の場合は、胃液の分泌をコントロールしている自律神経の乱れによって、胃液のバランスが崩れて胃酸が多く分泌されます。

胃の壁を守る粘液が減ってしまうと、粘膜層に炎症が起こり痛みが生じます。

この状態を急性胃炎といい、ストレスなどの原因を放置しつづけると、慢性胃炎や、胃の層に傷がつく胃潰瘍にもなりかねません。

けれど粘膜層に炎症を起こす原因は、ストレスだけではありません。
刺激の強い食べ物などでも起こります。

胃の調子をよくするためには、食事の内容は非常に重要です。

辛いもの冷たいものなどの刺激物を多く摂ると、胃の壁を荒しますし、腸の不調にもつながります。
また、油っこいものは胃の滞在時間を延ばし、胃の負担となります。
胃腸の調子の悪いときは特に、ラーメンよりうどんを食べるなど、消化活動に負担をかけないものを食べるよう心がけましょう。

ストレスにより自律神経を乱し、胃の不調を引き起こしている場合は、ストレスを発散する事が大切です。
ストレスを発散できると問題はないですが、自分ひとりでは解決するのは難しいこともあります。
胃の症状がひどいときはまず内科を受診しましょう。

また、胃の調子が悪くなりやすい人は、一度ピロリ菌検査をしてみましょう。ピロリ菌が原因となっていることもあります。

腸の不調は、便秘と下痢です。

便秘は、一般的には3日以上排便がない状態を便秘といわれます。

便秘の原因には、
①大腸のなかで便を運ぶ働き(ぜんどう運動)が弱い。このため大腸内での便の移動に時間がかかり、水分が吸収されすぎて便が固くなってスムーズに排出できないタイプ。

②自律神経の乱れによって、腸内が緊張して痙攣する部位が生じるため、便がスムーズに運ばれず、コロコロしたウサギの糞状の便が出るタイプ。

③便意を感じても、肛門の周りの筋肉がうまく動かなかったり、いきむ力が足りず便が出にくいタイプ。

④消化器の病気の症状や、ある種の薬の副作用として便秘が起こるタイプ

下痢は、何らかの原因でぜんどう運動のバランスが乱れ、便の元が送られるスピードが上がると、水分が充分吸収されないまま排出されるため、下痢となります。

 下痢の原因は、水分やアルコールの過剰摂取、大食い、刺激物の大量摂取、ウイルス性腸炎、ストレスによる自律神経の乱れ、病気によるものなどが考えられます。

腸の調子をよくするためには、腸のぜんどう運動を促進するために、適度な運動が有効です。
毎日目標を決めて歩く習慣をつけましょう。
  
また、十分に水分摂取が摂りましょう。
朝起きた時、毎食後、寝る前などコップ1杯の水か白湯を飲むといいです。

冷えも下痢の原因となるため、ひざかけなど、お腹周りを温かくしましょう。

また、腸内環境を整えることも大切です。
普段、お腹の調子を崩しやすい人は、発酵食品や乳酸菌などを含む飲料を取り入れるのもよいかもしれません。
 
胃腸の症状には重篤な疾患から発症している場合もあります。
いつもと胃腸や便の様子がおかしい場合は病院を受診しましょう。

それでは、またよい1日を。山内