2018年10月5日金曜日

自分の体力をチェック

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

先週に続き、今週も台風の影響が心配です。被害が少ないことを願うばかりです。

先日行った健康ふれあいフェアにおいて、体力測定を実施しました。
自分では筋力や柔軟性があると思っていても、年齢の平均値に達していなかったり、日頃あまり意識せずに使っている筋力や体力を振り返る良い機会になりました。




体力測定とは


体力とは、「人間の生存と活動の基礎をなす、身体的、および精神的能力である」と定義されます。活動的に身体を動かすため「行動体力」と、病気にならない、気持ちが落ち着いているなど健康的に生きるための「防衛体力」の2つに大別されます。

一般的な体力測定とは行動体力の機能面を測ることをいい、筋力・筋持久力、敏捷性・スピード、平衡性・協応性、持久力、柔軟性で評価されます。

体力測定の目的


特に全身持久力、筋力・筋持久力、柔軟性は、体力要素の中でも健康と深く関連することが報告されています。
健康の維持増進にはすべての体力がバランスよく高い状態であることが望ましく、体力測定をすることでどの体力が高く、どの体力が低いのかを把握することができます。
体力測定をすることで現状の体力の把握と、個人により適した運動内容を選択することができるようになります。


体力測定の項目


握力

直立の姿勢で、握力計を身体や衣服に触れないようにしながら全力で握りしめます。左右交互に2回ずつ測定します。

上体起こし

マット上で両膝の角度を90°にした仰臥位をとり、両腕を胸の前で組みます。30秒間で仰臥姿勢から両肘が大腿部につくまで何回上体を起こせるか測定します。

長座体前屈

壁に背をつけて長座姿勢をとり、膝を伸ばしたまま前屈します。測定用の箱を用い、スタート地点からの箱の移動距離を測定します。

開眼片足立ち

目を開けたまま何秒間片足立ちで立っていられるかを測定します。最大120秒とし、2回測定したうち良い方を記録とします。

他にも・・・
反復横とび、急歩、立ち幅跳びなど

体力測定はどこでできるか


各測定項目と測定方法の詳細は「新体力テスト実施要項」や「運動器の機能向上マニュアル(改訂版)」等で解説されています。そのため特別な施設でなくても自分で測定環境を整えられればどこでも実施可能です。
ただし、高齢者の場合、転倒や障害のリスクが高いため一人では行わず必ず補助者とともに行うことが推奨されます。

専門的に測定してもらいたい場合は、各自治体や地域にある体育施設で体力測定を行っていることがあるため、各自問い合わせてみることをおすすめします。

まずは自分の体力を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。


今日も一生健命  竹田