保健師 近藤です。
お祭も近づいてきており、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。お天気が雨かも知れないということですが、今年は雨が何とか降らずに終わったらいいですね。
風疹が流行しているとニュースでも報告されており、今日はそれについて少し話していきたいと思います。
国立感染症研究所は2018年10月10日、風しん急増に関する新たな緊急情報を発表し、第39週(9月24日~30日)の風しん患者数は134人と4週連続で100人を超え、累積報告数は952人にのぼったとのことです。首都圏で流行が続く一方、首都圏以外にも感染が広がりつつあるそうです。
風疹とは、風疹ウイルスの感染で起こる感染症です。風疹ウイルスは感染力が強く、感染した人のせきやくしゃみ、会話などで、ウイルスを含んだ飛まつが飛び散り、これを鼻や口から吸い込むことなどで感染します(飛まつ感染・接触感染)会話をしているだけでも風疹ウイルスを含んだ飛まつが1~2メートルくらいは飛び散ります。
潜伏期間
平均16~18日間ほどの潜伏期間を経て発症します。ただし、風疹ウイルスに感染しても15~30%程度の人は、抗体はできるが症状は現れない不顕性感染(ふけんせいかんせん)となるとされています。不顕性感染の場合でも、気づかないうちに周囲に感染を広げてしまうことがあるため、注意が必要です。
症状
風疹は、子どもがかかる病気と思われがちですが、最近日本では大人の発症が9割近くを占めています。
主な症状は、発疹・発熱(38℃前後)・リンパ節の腫れ・目の充血・軽いせき・関節痛。
小さく赤い発疹が全身に広がっていきます。
風疹で最も注意したいのが、妊婦への感染です。妊娠20週ごろまでに妊婦が風疹ウイルスに感染すると胎児にも感染して、生まれてきた赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になる可能性があります。妊娠初期に感染するほど、障害が起こる可能性が高まるとされています。
※風疹は、妊娠がはっきりしない妊娠初期から胎児への影響が大きいため、先天性風疹症候群を防ぐためには、男性を含めて多くの人が予防接種を受けて風疹の流行を起こさないことが重要です。妊娠中はワクチン接種を受けることができないため、女性は妊娠前に2回予防接種を受けておく必要があります。
予防接種
風しんはワクチンによって予防可能な疾患とされる。現在は、1歳と小学校入学前1年間の幼児に対し、麻しん風しん混合(MR)ワクチンが定期接種されています。
風疹ワクチンは、1回の接種だけでは、20人に1人は抗体ができないと考えられているため、2回の接種が勧められます。2回接種する場合は、1回目から最低でも1か月以上の間隔をあけてください。
ワクチンの接種制度は年代によって異なるので、特に30代後半から~50代前半の男性は接種を受けていない年代なので、注意が必要です。
風疹ウイルスに対する抗体があるかわからない場合は血液検査でわかるので一度チェックをしてみてもいいかもしれません。
自分はかからないだろうということは絶対はないと思いますので、気になる方は早めに予防接種などを受けることをお勧めします。
では、気温が下がってきています。体調管理には十分にお気をつけ下さい。
私は、謎の発熱をしました。1日で下がりましたが、しんどかったです。
よい週末をお過ごし下さい。
次回まで、See you again!!