2018年9月7日金曜日

災害時の持ち出し品

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

6日に北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震が発生し、厚真(あつま)町で震度7、むかわ町と安平(あびら)町で震度6強を観測するなど道内各地が強い揺れに襲われました。朝、ニュースみてとても驚きました。
大規模な土砂崩れが発生し、今も救出活動が行われています。地震の影響で停電もあり、今後も大変な状況が続くと思いますが、これ以上の被害が起きないことを祈るばかりです。

西日本豪雨もそうですが、いつ何が起こるかわからない状況が続いています。
日頃の備えが本当に大切になってきます。
何が必要か今日はそれについて、調べたので参考にしてもらったらと思います。

防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中で利用されている食品等を備えるようにしましょう。

【1次持ち出し品】
避難所へ避難する際に、最初の段階で持って行くものが1次持ち出し品です。
避難1日目をしのぐために必要なものをまとめて、運びやすく両手が自由になるリュックへ入れておくといいでしょう。
避難時にすぐ取って行けるよう、玄関付近に保管しておくと便利です。リュックの中に入れるもののリストは下記がオススメです。

・ヘルメット(場合によってはかぶって移動)
・貴重品
・懐中電灯
・ホイッスル
・厚手の軍手または革手袋
・救急セット
・非常食
・簡易トイレ
・ラップ
・携帯の充電器
・電池
・洗面衛生用品
・ゴミ袋
・トイレットペーパー
・タオル
・ライターまたはマッチ
・ロウソク
・生理用品
・衣類
・虫除けスプレー
・地図(ハザードマップなど避難経路や避難場所が載っているもの)
・簡易コンロと燃料
・持病があればそれを書いたメモ
・乳児がいれば乳児用品

懐中電灯;ロウソクもいいですが、倒れて火事になる可能性がありますので、消費電力の少ないLEDのランタンを用意しましょう。
また、夜に道を歩く時にも、街灯も停電してしまっているため真っ暗闇です。真っ暗闇の中、瓦礫が散乱する道を歩くのはとても危険なので懐中電灯を必ず用意しましょう。

貴重品;免許証・保険証のコピーを。身分証明のため、また医療機関を受診をするのに必要になってきます。銀行、郵便局からお金をおろしたいけど、印鑑通帳をなくしてしまった。そんな時でも身分証明書があれば、比較的早く預貯金を引き出すことができます。
ちなみに保険証がなくても必要事項がわかっていれば医療機関を受診することはできますのでご安心を。

ラップ;災害時にお皿代わりになったり、お皿の上に敷いて洗い物をなくしたり、ひもの代用や寒さ対策に使えたりと、いろいろ重宝します。
窓ガラスが割れたときに応急処置としてラップを代わりに使うこともできます


【2次持ち出し品】
避難所から一度自宅へ戻り、再度避難所へ行く際に持ち出すものが2次持ち出し品です。
避難所へ行かずに自宅で避難生活をする際にも利用できます。
重くなる場合はタイヤのついたトランクなどに入れて持ち出すといいでしょう。2次持ち出し品のリストは次のものです。

・水(1人1日3Lが目安)
・最低3日分の保存食
・寝袋
・簡易トイレ
・カセットコンロとボンベ
・着替えの衣類
・トイレットペーパー
・薬
・生理用品
・固形燃料
・プラスチック製などの割れにくい簡易食器セット
・食料品

また、これらに加えて、使い捨てカイロやガムテープ、アルミホイル、新聞紙、ビニールシート、手回しの充電器、ロープ、45Lゴミ袋、風呂敷なども持っていると便利です。

カセットコンロ;電気やガスなどのライフラインが止まってしまったときに活躍するのがカセットコンロ。食事をする際に火が使えるのと使えないのとでは大きな差があります。
燃料のカセットガスも忘れずに用意してください。このカセットガスで動く暖房器具などもあるため、防寒対策として一緒に用意しておいてもいいでしょう。

水;人に必要な水分量は2~3リットルといわれていますので、3日分であれば10リットル程度が最低限必要になります。
東日本大震災クラスの地震を想定するのであれば、最低1週間分、20リットル程度確保することが必須になってきます。
食料品;アルファ化米、レトルトご飯・缶詰(さばの味噌煮、野菜など)・レトルト食品(冷凍食品)・缶詰(果物、小豆など)・加熱なしで食べられる食品(かまぼこ、チーズなど)・栄養補助食品・菓子類など

※手回しラジオ;電池やコンセントが不要で、手で回すだけで充電可能なタイプのラジオライトがおすすめ。停電して真っ暗な中で過ごすというのは、体力的にも精神的にも想像以上のストレスがかかります。また、被災時は情報が生死をわけるということもあるかもしれません。ラジオとライトの備えがあれば安心です。

※現金・10円玉;地震のとき、携帯電話よりもつながりやすいのが公衆電話。公衆電話用に10円玉を財布に複数枚入れておくと便利です。また、小銭が足らなくなることが多いので、1万円札ではなく、1000円札や硬貨で用意しておくほうがいいです。

かなり多くのものを常備しておくことが、必要になります。私もしっかりと、持ち出し品の確認を行いたいと思います。非常食も様々な種類があります。

では、今週も天気が崩れそうですが、良い週末をお過ごし下さい。
次回まで、See you again!!