皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。
最近は、日大アメフト部の問題がニュースでとり立たされています。その中でも日大の宮川選手は、事実を自分の言葉できちんと説明している、誠心誠意を持って記者会見を行っている様子を拝見していると、確かにスポーツマンとしては絶対にしてはいけないことをしたとは思います。でも本当はいい選手だったんだろうなと思うと同時に、彼をそんな想いにさせた周りの環境は凄まじいものがったんだろうなと思うと切なくなります。
今日は、先週の金曜日から日本産業衛生学会に研修に行ってきたのですが、その中で個人的に衝撃だった『健康格差』について少しお話ししたいと思います。残りのことについては篠崎さんが話されると思います。
健康格差という言葉を聞いたことのある方もおられると思いますが、
健康格差とは所得や学歴、人種、ジェンダーなど個人が置かれた社会的な立場により健康状態に差があることを言います。日本にもあらゆる世代で健康格差がみられ、職域においても職位や雇用条件、企業規模による健康格差がみられているそうです。
以前は贅沢病ともいわれた『糖尿病』も最近は所得が低い人のほうが発症していることが多く、糖尿病についての知識や金銭面でも適切な治療が受けられないため、気付いたときには悪くなっているという若者も多いそうです。食事のバランスもきちんと考えながら食べるということができない状況もあるのだと思います。また、教育に関してもきちんとした知識がない為に、健康を損なうリスクはあり、所得や学歴でも生まれているそうです。
教育年数が短い人は、教育年数が長い人より死亡リスクが約1.5 倍高く、所得が少ない人は所得が多い人より、死亡リスクが2倍近く高いという現実があります。
また、中小企業より大企業の方がストレス度合いが高いそうで、管理者の多くは肥満、飲酒運動不足がみられるため生活習慣病にもなりやすく、また、ストレスを抱えている方も多く、自殺リスクは高いといわれています。
私自身、あまり意識したことをなかったので、この事実を知ったときは、ショックでした。確かに、健康に差があるとは思っていたがこんなにもあるんだと思うと、日本の今後の課題になってくるんだろうなと思いました。これからも所得や学歴の差は埋まってくるとは考えられないので、幅広い世代にわかりやすく知ってもらえるようなアプローチや地域や企業やなどの連携も今後は必須になってくると思いました。
学会の中で、『皆に同じ政策をすると健康格差はさらに悪化する、配慮が大切』みたいなことを言われていたのですが、本当にそうかもと思いました。
皆に平等にしても、実際はそんなに得をしている人もいなかったり、平等っていうのは難しいことだなと思います。
私ができる範囲で、皆さんが健康である期間が少しでも長くいられるようにお手伝いできたらいいなと思えた学会でした。
つたない文章で、私の感じたことを書いたものになってしまい、わかりにくい部分もありますが、今日はこれで終わりたいと思います。
最後に、
熊本県はとても街でした。地震の影響もまだまだ残っており、ここまで復興するのも大変だったとも思います。でも食べ物は美味しいし、関わった皆さんとてもいい方たちで、またいつかゆっくり行ってみたいなと思えた県でした。くまもんがいたるところで見かけ凄いとは思いましたが、、
熊本城も修復中でした。とりあえずお城がメインで塀や石垣も崩れたままになっているとこもあるそうです。
これは太平燕(タイピーエン)という春雨の入ったスープ?ちゃんぽん?みたいな感じです。食べたかったものの一つで、とても美味しかったです。
皆さんも是非に。
では、来週から四国も梅雨入りと言われていますので、良い週末をお過ごし下さい。
次回までSee you again!!