皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。
お天気のよい週末でした。心地よい風が嬉しい季節です。
各地では気温の上昇がニュースになっていますね。もう少しゆっくり夏になってもらいたいものです。
こんな季節にありがちな、5月病(5月16日ブログ参照)。メンタルの問題は旬です。
ということで、本日はメンタルヘルスでの考え方について少々。
ノンヘルスセクターアプローチ
WHO(世界保健機関)健康の社会的決定要因委員会は、健康及び健康の格差には、所得、雇用などの社会的要因が大きく関与していると分析し、これらの健康の社会的決定要因の改善が必要であるとしています。
健康を守るためには、保健医療分野とは異なる分野(ノンヘルスセクター)の要因が関与していることを認識し、健康を守るためにこれらのノンヘルスセクター要因あるいはノンヘルスセクターの担当者にアプローチしていくことが大事であるとしています。
このアプローチは「全ての政策の中に健康を」(Health in All Policies)と呼ばれ、WHOにおいて採択されています。
WHOのこの考え方を借りれば、職場のメンタルヘルスにおいても、健康管理部門の活躍だけでは不足であり、これ以外の部門である経営、人事部門が参加する事で、初めて本当の対策が可能になります。
つまり、経営の中に、従業員の心の健康によい仕組みを組み込んでいくという考え方が重要になるのです。
国際的にみると、このような考え方は、欧州の職場のメンタルヘルスへのガイドラインにもみられます。
欧州のプロジェクトでは、経営者や従業員が主体となり、企業の日常の生産活動の中で職場のストレス要員を改善する事が提案されています。
経営活動の一つとしてストレス対策を進めることが推奨され、生産性など経営にとってのメリットがあることが述べられています。
今回導入されたストレスチェックは、このような国際的なメンタルヘルス対策の流れに沿ったものと感じます。
働く人の健康は従業員が主体となって維持増進するのが理想的ですね。
次の機会には「ポジティブな心理的資本」についてお知らせしようかと考え中です。
夕暮れ時ですが。
ブランチコーヒーでひと時。
知らぬ間にアエル松山以外にも、松山に1店舗増えてました。(椿神社を越えて、はなみずき通りを渡ったところだそうです。)
地元企業が頑張っていると嬉しくなります。
次は松山のお店行ってみます。
では次回までお健やかに。 篠崎