2024年7月4日木曜日

夏に増える生活習慣病とは?

みなさん、こんにちは😊

保健師 曽我です🍉

梅雨の晴れ間で、猛暑の日々が続いていますね🌞

一気に暑くなっているので、体調管理お気をつけください。


ところで、夏に多い生活習慣病は何でしょうか?

それは 痛風 です💨

「痛風は高尿酸血症とも呼ばれ、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態をいいます。細胞内の核に含まれる『プリン体』という物質が分解されるときに生じる老廃物の尿酸が尿として排泄(はいせつ)されず、血中濃度が高まることで発症する病気です。


余分な尿酸が体内にたまる状態が続くと、結晶となって手や足の関節に蓄積されて関節などに痛みが生じ、赤く腫れます。これを『痛風発作』と呼ぶのです。発作を放置したままでいると、『痛風結節』というしこりが生じ、腎不全や尿路結石、動脈硬化などの合併症を引き起こす可能性も高まります。

尿酸値が高い人は痛風発作が起きないとしても、心筋梗塞などの血管障害が起きるリスクを抱えていることになりますので、注意が必要です。

<なぜ、夏に多いの?>

痛風発作は1年を通して発症しますが、最も起こりやすい時期は夏(5~8月)と言われています。その原因として以下の3点が挙げられます。

(1) 汗をかくことが多い

脱水状態になりやすく、相対的に血液中の尿酸値が上昇する

(2) アルコール(特にビール)の摂取量が増える

尿酸値上昇の原因であるプリン体を多く含んでおり、利尿作用もあるため脱水傾向になりやすい

(3) 清涼飲料水を飲む機会が増える

清涼飲料水にはショ糖やフルクトースなどの糖質が多く含まれており、それを分解する際に使われる物質にプリン体が含まれるため

上記の項目に当てはまる点が多いと、痛風発作を引き起こしやすいので注意が必要です。


痛風発作の約7割は「足の親指の付け根」で起こります。


その他にも、

・耳や手足など体温の低い部位
・膝関節、アキレス腱、肘、手首などよく動かしたり負荷がかかかりやすい部位

でも起こります。

尿酸値が高い人は痛風発作が起きないとしても、心筋梗塞などの血管障害が起きるリスクを抱えていることになりますので、注意が必要です。


そのうえで、夏場の痛風の具体的な7つの予防法』、次のとおりです。

(1)食べ過ぎ注意

肥満やメタボリックシンドロームの人は高尿酸血症の割合が増えることが明らかになっています。肥満を改善するだけで、薬を使用しなくても尿酸値が低下していくことがよくあります。肥満の原因になる過食は避けましょう。

(2)野菜・海藻を十分に摂る

尿酸はアルカリ性の水分などで溶けやすくなる性質があるので、尿をアルカリ性にすることで排泄しやすくなり、血中尿酸濃度が低く抑えられます。

普段の食事にアルカリ性食品を意識的に取り入れると良いでしょう。にんじんなどの野菜、わかめ、ひじきなどの海藻類のほか、きのこやいも類などもオススメです。

(3)しっかりと水分補給

ほとんどの尿酸は尿から排泄されるので、尿量を増やす事が大切です。そのためにも水やお茶などによる十分な水分補給で、尿酸が排泄されやすい環境を作りましょう。甘いジュースなどの清涼飲料水を摂りすぎると尿酸値を上昇させるので、控えましょう。

(4)プリン体を摂り過ぎない

尿酸の元となるプリン体を過剰摂取すると、痛風を引き起こすリスクが高まります。プリン体はほとんどの食品に含まれますが、プリン体が多く含まれている食品には注意を払って、プリン体の過剰摂取は控えましょう。レバーや魚の白子、干物などには、プリン体が特に多く含まれています。

(5)お酒を飲み過ぎない

酒の種類に関係なく、アルコール自体が尿酸値を上げてしまいます。また、アルコールには腎臓からの尿酸の排出を妨げる作用があるので、大量の摂取は禁物です。

(6)適度な有酸素運動を

激しい運動や無酸素運動は尿酸値を上げて腎臓からの排泄が低下するリスクがあります。痛風予防におすすめの運動は、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの「有酸素運動」です。

(7)ストレスと上手に付き合う

ストレスと上手に付き合うことも痛風の予防につながります。痛風や生活習慣病患者の多くは、責任感が強く、頑張りすぎて過剰なストレスを抱え込みがちなタイプの人が多いといわれています。


まだ、夏は始まったばかりです。

痛風の既往のある方、尿酸値が高めの方、症状がある方、異変を感じたら医療機関を受診し、適切な治療を受けてくださいね。


本日もお読みいただきありがとうございました☺

曽我