保健師 竹田です。
暑い日が続きますね。生活はいつも通りを心がけて体調管理に気を付けましょう。冷房を効果的に使うなど、熱中症にも注意が必要です。
今日は過敏性腸症候群についてお話します。
過敏性腸症候群とは
特に消化器の疾患がないにも関わらず、腹痛と便秘、または下痢を慢性的に繰り返す病気です。腸管の運動が異常に亢進し、刺激への反応が過敏になることで引き起こされると考えられています。
主な原因は、ストレス、不安、抑うつ、恐怖などの心理的要因や自律神経の失調とされています。
主な型と症状
下痢型
- 急に便意をもよおす
- 激しい下痢症状
- 1日に何度もトイレに行く
- 水のような便、粘液のある便
便秘型
- 腹痛、腹部膨満感
- 繰り返す便秘
- 便が出にくい
- 水分のないコロコロとした便
混合型
- 便秘と下痢を繰り返す
- ストレスを感じるとおなかの状態が不安定になる
分類不能型
- 上記3つに分類されない症状
- おならが頻繁にでる、膨満感がある場合は「ガス型」と呼ばれる
セルフチェック
- お腹の調子が長期間(数週間)不調、もしくは痛みがある
- 便通異常(下痢や便秘)が続いている
- 便の形が悪い時期が続いている
- 排便をすると痛みが一時的に和らぐ
- 排便の回数が不規則
- 排便しても残便感がある
- 便秘が続き、便が出たとしてもコロコロとした便しか出ない
- 便に血が混ざる
- 体重が減少
- 夜中におなかが痛くなり目が覚める
1~7の症状がある方は、過敏性腸症候群が疑われますが、8~10までの症状もある方は、より重篤な病気の可能性があります。
生活習慣の改善
過敏性腸症候群の治療では、生活習慣の改善が大切です。食事療法や薬物療法を中心に、必要に応じて心理療法などを行います。
- 暴飲暴食を避ける
- 3食を規則的に摂る
- 高脂肪食を控える
- アルコールを控える
- ストレスをためず睡眠・休養を十分にとる、など
ストレス社会と呼ばれる現代では過敏性腸症候群に悩む人は少なくありません。症状の緩和のためにも、ストレスへの対策や食生活・生活習慣を見直しましょう。それでも症状が良くならない場合は、早めに専門医を受診しましょう。
今日も一生健命 竹田