2023年8月3日木曜日

栄養について考えよう

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

毎日暑い日が続いていますね。屋内や夜間の熱中症も心配です。体調の変化に気をつけ、早めの対策をとりましょう。

今日は栄養の日についてお話します。


食・栄養課題は、超高齢・少子社会を背景に、地域や個人の単位で多様化しています。また、今日の日本では、食に関するさまざまな情報があふれ、各種メディア、インターネットなどの偏った情報に苦慮する消費者は少なくありません。

日本栄養士会は8月4日を「栄養の日」、8月1日から7日を「栄養週間」として、全国の管理栄養士・栄養士とともに、「栄養を楽しむ」生活を応援します。

2023年のテーマは「間食のすすめ」です。

間食というと太るから控えるべきもの というイメージを持つ人が多いかもしれません。 しかし、間食は多様化しているライフスタイルに 役立つものであり、現代人が抱える食の課題を 解決するひとつの方法でもあります。 なぜ間食が現代の食生活に活用できるのでしょうか。

間食のとりかた5か条

1.おやつとは位置づけが違うことを理解する
2.自分にとって一日に必要なエネルギー、栄養素の量を把握する
3.一日に食べる総量は変えない
4.ライフスタイルに合わせて取り入れる
5.管理栄養士・栄養士に相談する


おやつと間食の違い

間食は、食事と食事の間に食べるものです。一方でおやつは、こころの栄養剤です。
お菓子などが当てはまります。イメージとしては、間食は食事の一環、おやつは食事+αと
思っていただけると分かりやすいかと思います。

間食の取り入れ方

食事と食事の間は約6時間空けるといいと言われていますが、6時間以上空いてしまう時もあります。みなさんはどのくらい時間が空くでしょうか?食事と食事の間隔が6時間以上空いてくると体のエネルギーが足りなくなってきます。そこで活用できるのが間食です。
食事と食事の間が長くなりそうな時は、間に間食を挟んで体のエネルギー不足を防ぎましょう。

間食の選び方

高齢になると、様々な要因から食欲が低下、食事量が減少し、低栄養状態になりやすいことがいわれています。低栄養とは、食事量が減り、からだを動かすために必要なエネルギーや、筋肉や皮膚、内臓などをつくるたんぱく質が不足した状態のことです。たんぱく質は筋肉だけでなく、体のあらゆる場所に存在し、身体をつくる材料になります。

上手に間食を摂るコツとして、ぜひたんぱく質に注目してみましょう。ゼリーとプリンであれば、プリンの方がたんぱく質が多く含まれています。間食を選ぶときは、たんぱく質が豊富な「卵、豆類、乳製品の間食」を積極的にとってみてください。

間食の目安

大人の間食は200kcal以内とし、1日3食のカロリーバランスを考慮して選びましょう。板チョコなら1/6〜1/5枚、小さめクッキーなら2枚程度。「間食は嗜好品」と捉えれば、食べ過ぎを防ぐことができるかもしれません。食事では取りにくい果物や乳製品もおすすめです。

リフレッシュしたいときの間食でおすすめなのがナッツ。少量でも豊富な栄養価を含み、血糖値が気になるときにもおすすめの食品です。ただ、ついつい食べ過ぎになりがち。間食の目安200kcalをとるには、「片手にのる量」を目安にしましょう。また、無塩ナッツを選ぶと、塩分添加のものに比べ1回量で0.1~0.2gの減塩になります。

朝食がとれなかったとき

夏になると寝苦しく朝食の食欲が落ち気味。しかし、朝食量が少ないと熱中症のリスクもあがります。朝食が十分に食べられないときには、お昼ごはんまでに間食をとると、熱中症ケアになります。一杯の牛乳を飲むだけでもOK。手軽に栄養補給しましょう。

上手に間食を取り入れて、バランス良く栄養補給しましょう。

今日も一生健命 竹田