こんにちは、山内です。
明日は十五夜です。
天気は曇りがちみたいですが、月を見上げて一息して楽しんで頂ければと思います。
今回は、救急についてです。
9月9日は「救急の日」です。
また、9月4日から9月10日までの一週間は、救急医療や救急業務などの正しい理解と認識を深めるための「救急医療週間」となっています。
救急車の台数は限られており、出動件数が多くなると、救急車を呼んでも最寄りの救急車が出動できなくなる可能性があります。
また、医療機関でも救急患者を受け入れることができなくなり、重症患者の治療が遅れてしまうかもしれません。
本当に救急車を必要としている方のためにも、救急車の適正な利用をしましょう。
急にろれつが回らなくなった、突然呼吸ができなくなった、大量に出血している、意識がない、頭・胸・腹などが突然激しく痛む、広い範囲にやけどをした、顔半分や片方の手足がしびれて動かないなどの症状がある場合は迷わずに救急車を利用しましょう。
「(愛称)Q助」(全国版救急受診アプリ)を総務省消防庁のホームページで掲載しています。
また、急な発熱など子どもの急病等で受診した方が良いのか迷った時には、愛媛県子ども医療電話相談(#8000)があります。
救急車を呼ぶべきかどうか判断に困った場合などに、活用していただければと思います。
万一、目の前で突然人が倒れたときや反応がないときは、すぐに「心停止」を疑いましょう。
心停止を疑った場合、すぐに119番通報し、救急車が来るまでに、速やかに心肺蘇生などの応急手当を行う必要があります。
(1)周囲の安全を確認する。
(2)傷病者に近づき、反応(意識)を確認する。
※コロナ禍においては、感染症対策のため、傷病者の顔と救助者の顔があまり近づきすぎないようにしてください。
(3)傷病者に反応がなければ、大声で叫び応援を呼ぶ。
(4)119番通報およびAEDを現場に届けてもらうよう協力を求める。
(5)呼吸を見る。
胸とお腹の動きを見て「普段どおりの呼吸」をしているか10秒以内で確認します。
※コロナ禍においては、感染症対策のため、傷病者の顔と救助者の顔があまり近づきすぎないようにしてください。
呼吸がないか、普段どおりではない場合(死戦期呼吸:しゃくりあげるように途切れ途切れの呼吸)は、心停止と判断してください。
また、「普段どおりの呼吸」かどうか分からない場合も、胸骨圧迫を開始してください。
(6)胸骨圧迫を30回。
※コロナ禍においては、感染症対策のため、胸骨圧迫を開始する前に、ハンカチやタオルなどがあれば傷病者の鼻と口にそれをかぶせるようにしてください(マスクや衣服などで代用しても構いません)。
(7)人工呼吸2回。
(人工呼吸を行うことができなければ省略可)
(8)胸骨圧迫30回。
上記(6)(7)を絶え間なく続けてください。
※ただし、コロナ禍では人工呼吸を実施せず、胸骨圧迫を継続してください。
心肺蘇生は救急車が到着するまで続けます。周囲に複数の人がいる場合は、交代で行ってください。
※コロナ禍においては、救急隊が到着し、傷病者を救急隊員に引き継いだ後は、感染症対策のため、速やかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗ってください。
また、傷病者の鼻と口にかぶせたハンカチやタオルなどは、直接触れないようにして廃棄してください。
いざというときのために、応急手当の知識と技術を身につけておきましょう。
それでは良い一日を。山内