2022年3月25日金曜日

オーラルフレイル

 こんにちは、山内です。

最近は、暖かくなったり寒くなったりですので、体調崩さないように気をつけてください。

今回は、オーラルフレイルについてです。

コロナの影響で生活様式が変わり、マスクの着用、非接触の会話、外出制限などされていることが多いのではないでしょうか。

マスクをしての会話は、顔を隠すため表情筋を動かす機会が少なくなってしまいます。そういった影響で、口腔周囲の筋肉を動かさなくなり、筋肉が衰える恐れがあります。

社会参加など他者との交流が減ったり、口の機能が衰えたりすること、オーラルフレイルに気づき予防をしていきましょう。




オーラルフレイルが進むとフレイルの状態に陥りやすくなり、要介護のリスクが高まってしまいます。
また、のみ込む機能が衰えると、食道から胃へ向かうはずの食べ物や唾液(だえき)などが気道内に入ってしまう誤嚥(ごえん)を起こしやすくなり、「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあります。
そうならないために、オーラルフレイルへの対策が大切です。

<口の中を清潔に保ちましょう>
 口腔内の清潔が保たれないと、虫歯や歯周病のリスクが発生し、進行すると大切な歯を失うことになり、「食べる」「話す」といったことが難しくなります。
虫歯や歯周病を予防するには、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ、液体ハミガキなどを使用して適切な口腔ケアをしてください。
 また、かかりつけの歯科で、歯石除去などの定期的な清掃と検診を受けるようにしましょう。

<口腔機能の維持・改善をしましょう>
 口腔機能とは、「噛む」「のみ込む」などの生命に関わる機能と「発声する」「笑う」といった日常の生活に欠かせない機能です。
唇や舌、喉や口周辺の多くの筋肉の働きを衰えさせない必要があります。

・口の体操

①「う」の口で唇をすぼめる。
②「い」の口で唇を横に開く。

・舌の体操

①舌を左のほおの内側に強く押しつける。
②指で、押し出された舌の先を、ほおの上から押さえる。
③指に抵抗するように、ゆっくり10回舌を押し返す。
④右のほおでも同じこと繰り返す。

・パタカラ体操
 それぞれ舌や口を上手に操らないときれいに発音できない音です。
次のことを意識して発音してください。

①「パパパパパパパパ」…唇をはじくように
②「タタタタタタタタ」…舌先を上の前歯の裏につけるように
③「カカカカカカカカ」…舌の奥を上顎(あご)の奥につけるように
④「ララララララララ」…舌をまるめるように
※①~④を2セット行う。

・開口訓練

①ゆっくり大きく口を開け10秒間キープする。
②しっかり口を閉じ、奥歯をかみしめて舌を上あごに押し当てて10秒間キープする。
③ ①②を3回繰り返す。

・咀嚼(そしゃく)訓練
 ガムをかむことでかむ力を鍛える。2分間はリズムを決めて、3分間は自由に、計5分間かみます。1日2回(朝と夜)行うとよいです。

①姿勢を正し、唇を閉じてしっかりと噛む。
②ガムは1カ所ではなく、左右両側で均等に噛む。

・早口言葉
 口を大きく動かして、3回続けて声に出して読む。

レベル1 なまむぎ なまごめ なまたまご(生麦 生米 生卵)
レベル2 隣の客はよく柿食う客だ
レベル3 カエルぴょこぴょこ 三ぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこ 六ぴょこぴょこ
レベル4 瓜(うり)売りが瓜売りにきて 瓜売り残し 瓜売り帰る 瓜売りの声

・舌トレーニング

①舌をおもいきり出す。舌で下顎の先を触るつもりで伸ばす。
②舌先で鼻を触るつもりで上へ伸ばす。
③舌を左右に伸ばす
④舌先で口の周りをぐるりと一周する。
⑤スプーンなどを舌に押し当てて、その力に抵抗するように舌に力をいれます。右から押し当てる、左から押し当てる、前から押し当てる、も同様に行います。

お口の健康は全身の健康につながりますので、普段の生活にオーラルフレイル予防を取り入れてみてはいかがでしょうか。


それでは、また良い一日を。山内