2021年11月4日木曜日

眼底検査への取り組み

こんにちは、山内です。

先週の投稿でしたが、本日配信します。

秋に健康管理センターではQC活動として眼底検査のことについて発表をしました。

健診で受けたことがあるかもしれませんが、眼底検査は、暗室に入り、眼底カメラの機器を使って眼底の血管や網膜、視神経などを観察する検査です。

                ↑このように眼底検査の写真を撮影しています。


眼底検査では、下写真の視神経乳頭、黄斑をみています。


健診でよくみられる所見には、
緑内障の疑い、網膜出血、網膜白斑、黄斑変性の疑い、黄斑部読影不能があります。

健診では散瞳しての眼底検査を行っていません。瞳孔の大きさや目の傷、白内障などの病歴により読影しやすい写真を撮ることに限界もあります。
けれど、可能な限り工夫して撮影させて頂いています。時には、外来で視能訓練士さんに依頼し撮影しています。

眼底検査の撮影写真は、後日になりますが、眼科医に読影してもらい、受診された方へ結果を通知させて頂いています。

下表の結果から、2019年より精度管理、精密検査受診率向上に取り組みをしています。

        <眼底検査の有所見状況・精密検査受診状況>

眼底検査で所見があっても、「以前検査して問題なかったから大丈夫だろう。」「自覚症状がないし大丈夫だろう。」と受診しない場合があるようです。
そのまま放置していると、目の病気が悪化してしまうこともあります。

取り組み後の結果は、
2020年度の読影不能率 1.6%に減少。
2020年度の精密検査受診率 9.6%を受診勧奨し、14.4%に上昇。

2020年度の精密検査受診者の有所見状況は、65.4%が有所見という結果でした。

活動を通して、病気の早期発見、精度管理への取り組みの重要性を認識しました。

今後も健康管理センターでは、精度管理の維持、病気の早期発見として受診勧奨を行っていきますので、健診結果で要精密検査、要治療を言われている方は、症状がないから大丈夫だろうなどと思わず、自身の健康のためにぜひ受診をお勧めします。

それでは、良い一日を。山内