2021年11月26日金曜日

はやめに風邪の予防

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

11月も後半、もうすぐ12月です。毎年、一年があっという間に感じますが、年々早く感じるようになったような気がします。今年やり残したことがないように、過ごしたいと思います。

今日は風邪についてお話します。

なんとなく風邪かなと思うことはよくありますよね。しかし、風邪」は通称で、正式な病名ではありません。
風邪とは、のどの痛みや鼻水、咳、場合によっては発熱などを伴い、多くは命に別状がなく、数日で治る症状をいいます。正式名称は「風邪症候群」「感冒」「急性上気道炎」などです。

原因はほぼウイルスであり、そのウイルスの数は数百種類にものぼるとされています。

風邪の仕組み

風邪のウイルスが体内に入っても、体の免疫力が高く、ウイルスの増殖を食い止められれば、風邪はひきません。ウイルスが増殖して初めて「風邪をひいた」ということになるのです。
風邪のウイルスは、まず鼻や口内、のどなどに付着します。このときにウイルスが増えていくと、のどや鼻の粘膜が傷つき、のどの痛みや鼻水が生じます。さらに進行して気道までウイルスが広がると、咳や痰が出るようになります。
さらにウイルスが増えると、体は熱を出します。ウイルスは熱に弱いので、人間が耐えられるギリギリまで熱を上げて退治しようとするのが、発熱のしくみです。


風邪をこじらせやすい人は


□ 普段から睡眠不足気味であり、風邪をひいてもあまり睡眠が取れない
□ 普段からダイエットをしていて栄養バランスを欠いている
□ 風邪をひいたら、スタミナをつけようとステーキやカツ丼などを食べる
□ 寒気を感じても、厚着など暖を取ることはしない
□ 水分をあまりとらない
□ 最近、転勤や引っ越しがあり、生活が大きく変わった
□ 最近、とても忙しくなった

インフルエンザと風邪の見分け方


インフルエンザ

初期症状:全身症状が強い (だるさ、発熱、関節痛、筋肉痛、頭痛)
発症:急激に発症することが多い
発熱:38度以上のことが多い
おもな症状:高熱、関節痛、筋肉痛、全身のだるさ、のどの痛み、咳など
流行:季節性がある(12月-3月)

風邪

初期症状:呼吸器系の症状が強い (くしゃみ、鼻水、のどの痛み、咳)
発症:ゆっくり経過することが多い
発熱:高熱のこともあるが少ない
おもな症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱など
流行:1年を通して見られる


風邪の予防は


  • うがい・手洗い
風邪をひいている人が身近にいると、くしゃみなどの飛沫に含まれるウイルスが気道内に入ることがあります。さらに粘膜に付着・増殖すると、風邪の症状が現れます。外出から帰ったらうがいをすることで、口やのどに付着したウイルスを洗浄できます。
風邪のウイルスは、手を介して感染することがあります。帰宅後は、うがいとともに手洗いを励行しましょう。
手を洗うときは、爪の周囲や指と指の間、手首なども忘れずに洗うようにしましょう。また、水が使えない場所では、手指消毒液を活用するのもおすすめです。

  • マスク
満員電車などで不特定多数の人に近づく場合、もしくは、風邪をひいている人の看病などでせき・くしゃみの飛沫を浴びる可能性がある場合、マスクをつけるのも予防対策になります。マスクを装着するときは顔にフィットするサイズを選び、鼻からあごまできちんと覆って、顔との間にすきまができないよう調節を。万が一、ウイルスを含んだしぶきを浴びてしまったときは、マスクの表面には触れず、耳付近のゴムひもをつかんで外して、手洗いをしましょう。

  • 水分補給や加湿
のどの粘膜を適度にうるおし、すこやかに保つことで、ウイルスの侵入を防ぐことができます。また、空気中に漂うウイルスは、相対湿度40%以下の乾燥した環境で長時間生存することがわかっています。加湿器などを利用して、室内の湿度を50~60%に保つよう工夫しましょう。
特に乾燥が気になるオフィスでは、こまめにお茶や水を口に運ぶ、デスクにポータブル加湿器や観葉植物を置くなどして湿度を保つとよいでしょう。

風邪は予防が大事です。
元気にこの冬を乗り切りましょう。

今日も一生健命  竹田