2020年12月17日木曜日

ジョブクラフティング

 皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。


今週は寒波の影響で気温が急に下がっています。体温調整を上手に行い、感染症予防に心がけましょう。昨日から年賀状の受付が開始されています。年末行事もままならないご時世ですが、季節の行事を大切に過ごしたいですね。


ジョブクラフティング

ジョブクラフティングとは、従業員一人ひとりが仕事の捉え方や業務上の行動を修正する事で、現在のやらされ感のある仕事を働きがいのあるものに変容させることです。

その変化によって、従業員は仕事の有意義感や満足感、自己効力感を得られ、組織は従業員のエンゲージメントの高まりによる、生産性や定着率の向上が期待できます。





ジョブクラフティングは、働く個人が主観的・主体的に、仕事に新たな意味を見出したり、仕事内容の範囲を変えたりすることです。自分で自分の仕事を意義深いものに変えていくことです。

実際のジョブクラフティングでは、3つの次元で変化を起こしていきます。「仕事の内容や方法」「人間関係」「仕事の捉え方」です。

「仕事の内容や方法」は仕事の内容や方法の変更を意味します。職種の転換や異動など、大きく変更する事だけでなく、細かな内容や方法を変更する事も、仕事そのものや仕事の経験を変更する事につながります。

「人間関係」は他者との関係性もしくは相互作用に関する境界の変更を意味します。仕事に係わる同僚や顧客といった他者との関係性を増やしたり、その質を変えていくことです。

「仕事の捉え方」は個々の仕事内容や仕事全体について、自分がどのように捉えるかを変化させることです。物理的な意味での業務内容の変更や他者との人間関係の変化が無かったとしても、それらをどのように認知するかによって、仕事の意義や意味は変化しうることを意味しています。


企業は社員のジョブクラフティングを支援する事で、仕事の定着率の向上やキャリア開発につなげることも出来ます。

ジョブクラフティングを支援するにあたり、4つする事があります。


1.従業員に日常業務から離れて、ジョブクラフティングを考える時間をとれるようにすること

2.従業員に自律的な職務を与える

3.従業員が主体的な変革を行った際に、上司がネガティブな反応をとらいない

4.上司自身が仕事の中に自分らしさやこだわりを見せる


注意が必要なこととして、やりがいを搾取してしまうことです。自己を確立できていない社員が多いことが原因ですが、「仕事の意味や意義は、組織や他人から与えられるもの」と考えている人は多いようです。

ジョブクラフティングの基本である「仕事を意味づける主体となるのは従業員本人であることを忘れないことが必要です。


サンタクロースにはコロナの抗体があるようです。ニュースで見ました。
子供たちのところへやってきてくれますね。

では次回までお健やかに。篠崎