2020年2月14日金曜日

全国生活習慣病予防月間

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

新型肺炎のニュースが毎日流れており、日本で死亡された方がでました。感染地域も少しずつ広がってきており、怖いなと感じます。
前回もお伝えしましたが、自分の免疫を高め、うがい・手洗い、マスクなどの予防はきちんと行っていきましょう。

とりあえず、今日はバレンタインデーです。美味しいチョコでも食べて、幸福感を味わいたいです。


生活習慣病予防に対する国民の意識向上と、これによる健康寿命の伸長を目指すべく、毎年2月を「全国生活習慣病予防月間」になっています。
生活習慣病になる原因として、「喫煙」「食生活」「身体活動など」は6つの健康的な生活習慣(一無・二少・三多)ができているかがポイントとなっています。
『一無、二少、三多(いちむにしょうさんた)』
「一無」とは無煙=煙が無い、つまり煙草を吸わないということです。
「二少」は「少食」と「少酒」。食べすぎを避け、お酒も控えめにしましょう、という意味です。
「三多」は、「多動」「多休」「多接」。たくさん動いて十分な運動量を得て、たっぷりと休養を取り、人やものと触れ合う機会を多く持つということを意味しています。

これらの何も実践していない人のメタボリックシンドロームの発症率は21%にもなりますが、6つの健康習慣すべてを実践している人は7%に下がっています。1つ実践しただけでも18%に下がり、 6つの健康的な生活習慣を1つ増やすごとに発症率が2〜3ポイントずつ下がっていることもグラフから分かります。
 他にも、高血圧、動脈硬化、糖尿病など、その他の生活習慣病についても、 6つの健康的な生活習慣を実践することで発症率を下げられることがわかっています。

今回、2020年のスローガンは『多動』です。

ピザ1ピースを食べると、それと同じカロリーを燃焼するのに30分のウォーキングが必要になる。チョコレートバー1本では、46分間のウォーキングが必要――。
食べた分のカロリーを燃焼するのに必要なウォーキングの時間を食品にラベル表示すると、より健康的な食品を選びやすくなるという研究が発表された。



「身体活動等価カロリー(PACE)」と名付けられたこの食品ラベルは、食品や飲料のカロリーを燃焼するために、ウォーキングなどの身体活動が何分必要となるかを示したものだ。
たとえば、チョコレートバー1本のカロリーは229kalで、このカロリーを燃焼するために46分間のウォーキングが必要になる。缶入り清涼飲料1本のカロリーは138kalで、26分間のウォーキングと等価だ。ポテトチップス1袋のカロリーは554kalで、100分間のウォーキングと等価――といった表示になる。
14件の研究を解析した結果、このラベル表示により、1日の平均エネルギー摂取量を約200kcal減らせる可能性があるという結果になった。

「運動不足」、「睡眠不足」、「人やものとの関わり不足による孤独感」が引き起こす疾患もあります。
運動不足対策として運動量を増やす際も、食事量の減らし方と同じように無理のない目標から始めましょう。たとえば、厚生労働省が2013年に発表した健康づくりのガイドラインでは「今より10分多く体を動かそう」という意味の「+10(プラステン)」をメインメッセージとしています。普段歩いている道のりも目的地まで少し遠回りするなど、小さな工夫をプラスすることで適度な運動になります。
外出する機会の少ない方は、犬を飼うのも良いでしょう。愛犬と一緒に散歩をすることも良い運動になりますし、運動不足を解消するきっかけとなります。 

では、皆さん良い週末を。
次回まで、See you agin!!