2019年7月5日金曜日

夏野菜を摂る意味

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

やっと梅雨入りがしたと思えば、九州の鹿児島や熊本では記録的な大雨になり、土砂崩れなどが起こっています。今後も地盤が緩んで土砂災害の危険性が非常に高いので、大変だとは思いますが引き続き気をつけてもらったらと思います。

今日のニュースの中で、今年の夏は涼しいと天気予報士たちの予想ではいっておりましたが、どうなのでしょうか??例年より涼しいとなるかもしれませんが、蒸し暑くなるこれからに夏野菜も食べて乗り切ろう!ということで、今日は『夏野菜』についてです。

そもそも野菜は旬の時季が最も栄養価が高く、味わいも豊かです。旬の野菜には、その時期のカラダが欲する栄養素を多く含んでいます。
つまり、夏野菜には、ほてったカラダを内側からクールダウンする水分やカリウム、また、不足しがちなビタミンなどの栄養素がたっぷり含まれています。




●キュウリ
成分の95%が水分で、汗をかいて不足しがちな水分を補給します。また、ナトリウムを排出させる作用のあるカリウムを多く含むため、むくみや高血圧対策にも期待が持てます。
【一口メモ】
ビタミンCを破壊する酵素・アスコビナーゼが含まれているが、酸がこの働きを抑えるので、サラダや和え物など酢を使った調理法がおすすめ。

●トマト
抗酸化作用のあるビタミンAとCがたっぷり。夏場は、紫外線や暑さのストレスなどにより活性酸素のダメージを受けやすい季節です。抗酸化作用のある野菜をとって内側からサビにくい身体作りに働きかけます。
【一口メモ】
ビタミンEと一緒に取ることでより強力な抗酸化作用が期待できるので、ビタミンEが豊富なオリーブオイルを使って調理するのがベストです。

●ピーマン
ビタミンCの含有量はトマトの4倍!ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぎ、コラーゲンの合成を助けるため、紫外線のダメージを受けた肌をいたわります。皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAは、夏風邪予防にも効果を発揮するといわれています。注目成分は、においのもとである“ピランジン”。血液をサラサラにして血栓や血液凝固を防ぐ効果にすぐれています。
【一口メモ】
苦味や青臭さが苦手な人は、加熱調理することで軽減可能。ビタミンAは油と一緒に摂ると吸収率が高まるため一石二鳥。
  
●ナス
古くからナスは体を冷やす作用があるといわれてきました。また、胃液の分泌を促す“コリン”という水溶性ビタミン様物質を含んでおり、食欲不振の解消に役立つと考えられています。紫色の色素は“ナスニン”と呼ばれるポリフェノールの一種。抗酸化作用にすぐれ、生活習慣病予防にも効果が高いといわれています。
【一口メモ】
家庭菜園などでたくさん収穫した際は、干しナスがおすすめ。洗ってスライスしたナスを天日に干すだけ。2〜3時間の半干しでもOK。干す前に酢水につけると、変色が抑えられる。

●トウモロコシ
タンパク質と糖質が主成分で、野菜の中では高カロリーなので、食欲がない時や間食におすすめです。ビタミンE、B1、B2、カリウム、亜鉛、鉄など、ミネラルをバランス良く含んでいるため、夏バテ対策への期待が高い夏野菜。また、食物繊維が豊富なので、腸内環境を整える効果もすぐれています。
【一口メモ】
収穫後24時間経つと栄養が半減し、味も落ちるため、収穫後は早めに食べること。

●カボチャ
「カボチャといえばβカロテン!」といわれるほど多く含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、免疫力を高め、他の栄養素の働きを補助する作用を担います。さらに、ビタミンC、B1やB2、Eなど、抗酸化作用の高いビタミン群が豊富に含まれており、夏バテやアンチエイジングに期待が持てます。
【一口メモ】
丸いままなら栄養価を下げず長期保存することが可能。カロテンは皮に多く含まれているため、皮ごとの調理がおすすめ。

●ゴーヤ
ビタミンCを豊富に含む他に、ビタミン、ミネラルをバランスよく含みます。夏場に汗とともに失われ易いカリウムも多く、むくみを解消し滞った代謝を促進します。特有の苦み成分は、食欲を刺激して夏バテ予防に働きかけます。
【一口メモ】
ゴーヤの苦味が気になるという人は、白い綿の部分をしっかり取ったり塩もみすることで、気にならなくなります。ゴーヤチャンプルーみたいに、お肉の脂やタンパク質と一緒に調理すると苦味もやわらぎお勧めです。

私は、トマトやキュウリなど比較的夏野菜を食べることが多いのですが、今年もしっかり食べて夏を過ごしたいと思います。

では、次回までSee you again!!