皆様こんにちは。
保健師 篠崎です。
急な気温の上昇に体調の変化を感じやすい時期となりました。暑い日のビールは最高!なんてよく聞きますが、アルコールは脱水を引き起こしやすくなります。夜間の熱中症のリスクが高まりますので、量はほどほどがいいですね。
本日は健康づくりとアルコールについてです。
アルコールは飲酒量によって様々な疾患のリスクとなります。
例えば中性脂肪増加、肝機能障害、血圧上昇、虚血性心疾患などがあります。
それぞれ量との関連はありますが、一定量を超えると全てリスクが高くなります。
肝硬変の原因にもなりますが、アルコールの過剰摂取は脂肪肝を経てアルコール性肝炎や肝硬変に移行します。その後肝がんとなる可能性があります。重症化すると死亡する場合もあります。
健診をしていると脂肪肝の方は3割程度いらっしゃいます。内臓脂肪との関連もありますが、アルコールも脂肪肝の原因となります。肝臓で合成される脂肪が増加します。脂肪酸酸化の低下による中性脂肪の増加が起こります。そして末梢から肝臓へ移行する脂肪が増加します。肝臓から末梢へ移動する脂肪の運搬障害によって脂肪肝となります。
脂肪肝は治療対象となっていないことが多いですが、軽視できませんので注意が必要です。
さらにアルコールが原因となるがんがあります。
2009年WHOの報告です。
・口腔がん
・咽頭がん
・喉頭がん
・食道がん
・肝臓がん
・大腸がん
・女性の乳がん
飲酒量に伴ないリスクは上昇します。
アルコールと生活習慣病は関連が大きく、健康づくりにはアルコールコントロールが必要となります。
そこで自分の飲み方の危険度を知るスクリーニングテストがあります。
「AUDIT」(オーディット)
WHOが作成し世界で最もよく使われているスクリーニングテストです。
アルコール依存症だけでなく、広く有用されています。
各アルコール飲料会社HPでは簡単にテストができます。
アサヒビールHP
https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/self_check/audit.html
キリンビールHP
https://www.kirin.co.jp/csv/arp/proper/audit.html
紙媒体についてはこちらをご参照下さい。
https://www.kirin.co.jp/csv/arp/proper/pdf/audit.pdf
ご自分の点数を出して頂いて、リスク管理をしっかりと行いましょう。
最初の3問だけでも良いのでお試し下さい。
その場合男性5点以上、女性4点以上は危険な飲酒群となります。
夏のイベントが行われています。
にゅうがわ花火大会の様子です。花火が上がる前のよさこい踊りです。
今年は花火日和でした。お近くの方は是非間近で見ていただくことをお勧めします。
では次回までお健やかに。篠崎