2018年1月5日金曜日

冬を元気に過ごそう

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

新年、一回目のブログです。みなさん、年末年始はゆっくりと過ごせましたか?今年のお正月は天候にも恵まれ、雪の心配なく帰省できました。
本年も健康づくり支援ブログ、健康管理センターをよろしくお願いします。





今回は冬の健康管理についてお話します。

寒い時期になると風邪だけでなく、インフルエンザや感染性胃腸炎などさまざまな病気が流行します。
いつも以上に健康管理に気をつける必要がありますね。

冬を元気に過ごす為の日常生活のポイントについてお話します。

1.寒さ対策

暖かい所から急に寒い所へ出ると、血管が収縮します。そのため、冬は高血圧になりやすくなります。特に冬は室内と外気との差をなるべく少なくするようにしましょう。


  • 外出時、マスクやマフラー、手袋などで肌の露出部分を少なくする。防寒着は外に出てからではなく、家の中で着用してから外に出ましょう。
  • 居間と浴室、トイレの温度差が少ないよう暖房や着衣に気を付ける。
  • 入浴方法に注意。冬は、寒い脱衣所で裸になると血圧が上がり、熱い風呂に入るとさらに上昇し、風呂に浸かっていると徐々に下がります。そして、風呂から上がると血圧は大きく下がります。ぬるめの風呂に5〜10分間位浸かりましょう。長湯は禁物!

2.乾燥対策
冬は空気中の水分が少ないことに加え、暖房を使用することにより、室内の空気は非常に乾燥しています。空気の乾燥により、何が起こるのでしょうか。
①乾燥肌
冬には寒気が肌の血行や新陳代謝を悪くして皮脂や汗が出にくくなります。さらに、冷たく乾燥した風が肌の水分を奪うため、肌の水分が不足して乾燥肌となります。
  • 熱いお湯の入浴は避ける。
  • 体を洗うときは石けんをよく泡立てて、タオルでのこすり過ぎに注意する。
  • 入浴後は保湿剤を塗る。15分以内が効果的。
②感染症

空気の乾燥により、鼻やのど、気管支の粘膜も乾燥します。それにより、粘膜が炎症を起こしやすくなり、病原菌から体を守る防御機能が低下します。そのため、冬は風邪をひきやすくなるのです。
  • 加湿器を利用し、部屋の湿度を50~60%に保つ。
  • マスクをすると、のどの保湿に効果的。

3.食事

①免疫力アップ

 柑橘類や野菜に多く含まれているビタミンCには免疫力を保つ働きがあります。
また、レバーやにんじんなどに多く含まれるビタミンAは、かぜなどのウイルスの侵入口である粘膜の健康を保ちます。ほうれん草などの青菜類や、ブロッコリー、かぼちゃなどはビタミンA・Cをともに多く含みますので積極的に摂りたい食品です。

②飲みすぎに気をつけましょう

 新年会などお酒を飲む機会が多い季節ですが、体調を崩さないよう配慮しながら楽しみたいものです。大切なことは、空腹で飲まないこと、食べながら飲むこと、酒の合間に水や茶も飲むこと、アルコール度の高い酒は水やソーダで割ることなどです。
肝臓は、日本酒1合のアルコールを処理するために3時間も必死で働き続けることになります。できれば週2日の休肝日を設けたいものです。

4.環境整備

かぜなどを引き起こすウイルスは、低温で乾燥した場所を好みます。
例えばインフルエンザウイルスは、湿度50%の環境では約10時間でほぼ全滅しますが、35%以下だと1日たっても生存しているといわれます。
室温は20度前後、湿度は50~60%以上に保つよう、加湿器を使ったり、濡らした衣類を干したりするなど工夫しましょう。





冬の健康管理、日常生活でできるところから実行してみてはいかがでしょうか。
今日も一生懸命  竹田