保健師 竹田です。
11月も終わりに近づき、日に日に寒くなっていますね。
インフルエンザが流行っている地域もあるようです。うがい、手洗いを忘れずに。
今日は逆流性食道炎についてお話します。
酸性度の強い塩酸(胃酸とも呼ばれています)を含む、胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態を、「逆流性食道炎」といいます。
逆流性食道炎は、下部食道括約筋など食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで、胃液や胃の内容物が逆流し、それが食道の中にしばらくとどまるために起こります。
逆流性食道炎とは
酸性度の強い塩酸(胃酸とも呼ばれています)を含む、胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態を、「逆流性食道炎」といいます。
逆流性食道炎は、下部食道括約筋など食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで、胃液や胃の内容物が逆流し、それが食道の中にしばらくとどまるために起こります。
原因は?
- 脂肪の多い食事・食べ過ぎ
脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、何も食べていない時に下部食道括約筋がゆるみ、胃液が食道に逆流してしまうことがあります。
脂肪の多い食事をとった時に十二指腸から分泌されるコレシストキニンというホルモンの働きや、たくさんの食事で胃が引き伸ばされることで、下部食道括約筋がゆるむと考えられています。
- タンパク質の多い食事
タンパク質の多い食事は消化に時間がかかり、胃に長くとどまるため、胃液の逆流が起こりやすくなります。
- 加齢
加齢とともに下部食道括約筋の働きが悪くなります。また、食道のぜん動運動や唾液の量なども少なくなるため、逆流した胃酸を胃に戻すことができなくなります。
- 肥満
肥満の人は逆流性食道炎の原因のひとつである食道裂孔ヘルニアになりやすく、また腹圧があがることで逆流しやすくなるとも言われています。
症状は?
- 胸焼け、呑酸
胸のあたりに焼けるような不快な感じがする胸やけが起こります。
また、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでる「呑酸(どんさん)」という症状が現れることもよくあります。
また、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでる「呑酸(どんさん)」という症状が現れることもよくあります。
- 胸の痛み
胸がしめつけられるような、狭心症に似た痛みを感じることもあります。
- 咳、喘息
逆流した胃液が、のどや気管支を刺激したり、食道の粘膜を通して神経を刺激したりして起こると考えられています。
- のどの違和感・声がれ
逆流した胃液で、のどに炎症が起こり、違和感や痛みを感じることがあります。ひどくなると食べ物が飲み込みづらくなったり、声がかれたりすることもあります。
治療・予防は?
逆流性食道炎の薬物治療は、症状を和らげる対症療法が主体です。
くすりで症状を改善させるとともに、日常生活での注意点を守っていくことが大切です。
くすりで症状を改善させるとともに、日常生活での注意点を守っていくことが大切です。
- 脂肪分やたんぱく質の多い食事を摂り過ぎない
- 一度に食べ過ぎない
- アルコール、コーヒー、紅茶を減らす
- 肥満を解消する
- 姿勢に注意
日中は前かがみの姿勢を避けましょう。寝る時は少し上半身を高くして寝ると、逆流が起こりにくくなります。
食後3時間くらいは、胃の内容物の逆流が起こりやすいといわれています。食後すぐに横になったり、寝る前に食事をとることは避けましょう。
逆流性食道炎の症状があれば、医療機関を受診し、検査・治療を受けましょう。
日頃からの予防も大切です。
今日も一生健命 竹田