2017年11月8日水曜日

健康経営における睡眠

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

季節は立冬を迎えました。紅葉が美しく、週末が楽しみになりそうです。
この時期朝晩に比べ、日中の暖かさに思わずうとうとしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本日は日中うとうとの原因となる睡眠時無呼吸症候群(SAS)について。

車の運転はもちろん、危険な作業をする上でも安全配慮に欠かせない疾患です。

日常の睡眠は、健康経営ではかなり重要視されるようになって来ました。

生活習慣病やがん予防と同じく、注目されています。

10秒以上の気流停止(起動の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と診断されます。

先日ある企業様でPSGスクリーニングの検査を受けていただきました。

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査で自宅で機器を装着し寝るだけの検査ですが、無呼吸状態の回数や程度を調べることができます。

長時間の運転をされる業種は、この無呼吸症候群については注意が必要です。

症状は様々です。

*おおきなイビキをかく
*日中いつも眠い
*居眠り運転をしそうになる
*夜間の呼吸停止
*起床時の頭痛やだるさ

睡眠時無呼吸症候群と合併しやすい生活習慣病リスクもあります。

*高血圧 約2倍
*心疾患 約3倍
*脳血管障害 約4倍
*糖尿病 約1.5倍
*多血症
*肺高血圧
*不整脈

潜在患者は人口の約2~3%と言われます。

治療はCPAP治療を行います。



寝ている間の無呼吸を防ぐ為に気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものです。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送られます。

保険が適応し、機器はレンタルできますので治療も安心して受けられます。

社員の業務効率の向上や安全確保のために、自覚症状があれば検査を受けることをお勧めします。



週末は文化祭へ。地元で取れた新米を振舞っていただきました。

餅投げは地上での熾烈な争いに見事に負けてしまいました。ポジションは大事ですね。

では次回までお健やかに。篠崎