2017年5月17日水曜日

日本産業衛生学会

皆様こんにちは。

保健師 篠崎です。

先日のブログにもありますが、5月病に陥りやすい時期です。しっかり睡眠をとることをお勧めします。



週末は日本産業衛生学会へ参加しました。

全国の産業医や大学、官公庁、健康保険組合、企業の人事・総務・保健師などが集まり、その成果や研究内容を発表するイベントです。

健康経営はその評価まで行える時代となりました。

数年前からの取り組みですが、大規模なデータ(データヘルス計画)を取り扱う事でその活用方法は目覚しく進化しています。

その中でも健康関連コストの評価手法をご紹介します。

最終のアウトカム(効果)の貨幣換算の手法があります。

医療費と労働生産性に係わるアウトカムを一元的に可視化するため、全ての項目を貨幣換算(コスト換算)します。

1.医療費:対象企業の従業員が1年間に使った医療費の総額

2.傷病手当金:対象企業の従業員のうち、けがや病気で長期休業したものに健保から支払われる手当金の1年分の総額

3.労災給付金:対象企業の従業員のうち、労災認定されたものに支払われる労災給付金の1年分の総額

4.アブセンティーズムコスト:1年間の病休(欠勤)日数×賃金(円)
(アブセンティーズムとは病欠、病気休業のこと)

5.プレゼンティーズムコスト:プレゼンティーズム損失割合×賃金(円)
(プレゼンティーズムとは何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態)

以上のようなコスト換算を行いますが、企業の損失の70%はこのプレゼンティーイズムコストと言われています。

従業員のプレゼンティーイズムの改善がいかに生産性を向上させるかがわかります。

その対策がまさに健康経営に直結すると言うわけです。

このほかにも学会では興味深い発表もありました。

次回ご報告いたします。


今回開催されたのは東京。

空港で近隣企業の保健師さんに遭遇し、東京までご一緒することに。

ご縁のある旅となりました。

夕食はタイ料理へ。


おいしくいただきました。

次回までお健やかに。 篠崎