2017年5月10日水曜日

呼吸の大切さ

こんにちは。山内です。
4月から育休から職場復帰しました。またこれからよろしくお願い致します。


ゴールデンウィークは、皆さんどのように過ごされましたか?私は、神戸に遊びに行きました。携帯の調子が悪くなって写真を撮れなかったのが残念ですが、満喫した休日を過ごすことができました。ただ、連休明けの仕事はまだ少し身体がしんどいですね。

さて、今回は呼吸についてお話したいと思います。
昨日の5月9日は「呼吸の日」でした。

近年増加してきているCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺や気管支に障害が生じる病気で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていました。長期間にわたる喫煙習慣が主な原因で“肺の生活習慣病”ともいわています。

COPDでは、空気の出し入れがうまくいかなくなるので、通常の呼吸ができなくなり、息切れ、慢性の咳と痰、喘鳴(ぜいぜいすること)などの障害が出てきます。

COPDの治療はまず「禁煙」が基本です。禁煙をした上で、薬などによる治療が必要となります。日頃から自分の体調を管理しておくことが大切です。そのためにも、健康診断などで自分の健康状態をチェックしましょう。



健康診断で実施している呼吸機能検査は、呼吸のときの呼気量と吸気量を測定し、呼吸の能力を調べることができます。

■ 肺活量(VC):空気をいっぱい吸入して、いっぱい吐いたときの量です。通常、年齢と身長によって計算した予測正常値と比較し、%肺活量として表します。肺の呼吸全容量です。

■ 1秒率(FEV1.0%):肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を呼出するかの値です。肺の弾力性や気道の閉塞の程度を示します。弾力性がよく、閉塞がないと値は大きくなります。
この2つの指標を使って、肺の換気の障害を拘束性と閉塞性および両者の混合性の3つに分けます。

⑴拘束性障害:肺活量の低下は、呼吸する肺の組織が減少したり、胸膜の病気などでみられます。例えば、肺線維症、じん肺、間質性肺炎などの病気です。

⑵閉塞性障害:1秒率の低下が主な病気です。例えば喘息、COPDなどの病気です。



呼吸機能検査を受けて、ぜひ自分の呼吸の能力を確認して頂ければと思います。
閉塞性障害がみられた場合は、禁煙など気道の閉塞を促進するものはやめるようにしましょう。

人は普段意識をしないで呼吸をしていますが、全ての生き物に与えられた呼吸の大切さをこの機会に考えてもらいたいと思います。


それでは、またよい1日を。山内