2015年12月4日金曜日

冬の血圧情勢

皆さん、こんにちは。
保健師 近藤です。

新病院が開設されて4日がたちました・・・
私の中で大きく変わったことといえば、よく歩いてます。
健康管理センターからは距離があるので、用事がある時の移動が大変です。
どこをいけば一番近道になるのか目下思案中です。
今度、万歩計をもって歩いてみようと思います。
何歩になるのか、期待したいものです。

それで、なんとなく万歩計を検索すると



万歩計楽天で売り上げ1位が8000円!高いですね。これが、1位なんですね。
万歩計でこのお値段・・・私は買わないかな。でも、それだけの需要があるということは何となく、景気も良くなってるのかと感じました。ちなみに私はamazon派です。



12月に入り、だんだん寒くなってきました。そんな時期に上がりやすくなってくるのが血圧です。
ご存知の方も多いと思いますが、寒い時期は血圧が上がりやすくなってくるシーズンになります。
今日はその謎を含めたお話を少ししたいと思います。

まず、

【血圧の定義】

・ 血圧が持続して高い状態のこと。
・ 収縮期血圧(最高血圧)140mmHg以上、あるいは拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上が高血圧となります。


本題の、

【なぜ冬に血圧が上がるのか??】

血圧は心臓・血液など様々な要因で変化しますが、血圧の決定要因の1つに、末梢血管の抵抗があります。
冬は寒いために、熱が外部へ逃げるのを阻止しようとして、血管が収縮して細くなります。
すると、血管の断面積が小さくなり、血液を送るために大きな力(血圧)が必要となるのです。

 春に健康診断で問題がなかった場合でも、冬は想定より血圧が高くなっている可能性もあります。

正常血圧の人はそれほど影響ありませんが、高血圧の人は血圧が大変高く上がりますので次のような状況では注意が必要です。

・ 寒い屋外に出た時や暖かい部屋からトイレなどへ移動した時 

・ 熱いお風呂に入った時 

・ 夜間トイレに起きた時や早朝起きた時(夜間は暖房を止めていることが多いため) 

そして、冬は運動不足になりがちですが、運動が不足することで、体重が増えることも血圧を上げる要因となります。
また、冬は塩分摂取量が増えるからです。これは、塩分を多く摂っているというより、食事の量が全体的に多くなっているからといったほうがよいでしょう。冬は夏に比べて食欲が増す人が多いと思いますが、これは寒くなるとエネルギーを供給しようとする、身体の自然な生理現象です。そのため、塩分摂取量も増えてしまうことになるのです。
 

これから忘年会や新年会などで、飲酒の機会も増えます。適量のアルコールは血行がよくなりリラックス効果もあるため、むしろ血圧を下げてくれます。しかし、大量に摂取すると血管が収縮し血圧が上ります。特に二次会などはしご酒を行うと深酒に冬の冷気も加わり大変危険です。

急激な血圧上昇時には頭痛や頭重感、肩こり、めまいなどの症状が現れることもあります。


皆さん、深酒には気をつけましょう!!


【日常生活の注意点】

1. 温度の急激な変化を避ける 

 ・ 室内のみでなくトイレや脱衣所も暖める工夫をする。 
 ・ 夜間トイレにおきる時は靴下や上着を着用するなどの防寒対策をする。 
 ・ 早朝は布団から飛び起きたりせず、ゆっくり行動をする。 
 ・ お風呂は40℃以下のぬるめのお湯にゆっくりつかる。 
 ・ 屋外に出るときはしっかり防寒対策をする。また、寒い時の急な運動も危険なため、朝通勤時
 などの駆け込み乗車は避ける。

2. 食習慣を見直し、アルコールはほどほどに 

 ・ 脂質を控え、過剰なカロリー摂取を控える。腹八分目を心がける。 
 ・ 塩分は1日10g以下とする(理想は7g以下)。
 ・ 酸味(柑橘類)や香り、辛味などで味にアクセントをつける。
 ・ しょうゆなどの調味料は直接かけず、つけて食べるようにする。 
 ・ 新鮮な旬の材料を使用し、素材のうま味を生かす。 
 ・ カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので積極的に摂取する。 
 ・ 緑黄色野菜や果物、海藻類、イモ類などに多く含まれる
  (腎障害のある人はカリウムが排出されにくいので注意が必要)。 
 ・ アルコールは適量を守る。 
   ( 日本酒1合、ビール500ml、ワイン200ml程度が適量。女性はその半量。)
  詳しく知りたい方は、 8月10日に書いた内容を参考にして下さい。

3. 適度な運動

 ・ ウォーキングなどの有酸素運動が効果的。少し汗ばむ程度のペースがよい。
4. その他生活習慣の改善 

  ・ 喫煙には血管を収縮させ血圧を上げる作用があります。たばこを吸う人はできる限り早い
  禁煙を心がけましょう。 
  ・ 睡眠時間が短いと高血圧や動脈硬化などのリスクが高くなります。
  6時間以上の睡眠を心がけましょう。


血圧を測定する上での注意点として気をつけてほしいのが、測定する時間や安静に測定をする必要もあるのですが、1番は正しい測り方で行うことだと思います。

 ・血圧計は平らな場所に置き、カフの中心と心臓が同じ高さになるようにしましょう。
  ・カフは、ゆるすぎず、きつすぎず適度に巻きます。(服をまくりあげることで腕に
  圧力をかけないようにする。厚手の服の上からカフを巻かない)
  ・姿勢正しく、測定中は動かず喋らないようにしましょう。

最後に、『血圧が高めですね』などといわれたことのある方は、血圧のことも気にしながら過ごして頂きたいと思います。記録をつけ、経過をみてみるなどしてみるのもいいかもしれません。


では、皆さん
12月に入り今年も終わりに近づいてきておりますが、師走というように慌しく12月も過ぎていくのでしょうが、笑って過ごせるようにしていきましょう!!
私も笑いながら年を越せるように、したいです。



何となく、鶴瓶さんのせてみました。私が思う笑い神イメージ。


次回まで See you again!!