2025年12月10日水曜日

保湿はしっかりと!

 みなさん、こんにちは💖

保健師 曽我です。

12月に入り、寒い日もあったりまた秋に逆戻りしたような日もあったりですね😇

本格的な冬に向けて、気持ちも準備していきたいものです☃


今回はそんな冬に大敵の、乾燥肌 です😂

簡単に乾燥肌と言いますが、乾燥肌とは何でしょうか。


乾燥肌とは皮膚科的には皮脂欠乏症といい、皮膚の水分と皮脂が極端に減少し、バリア機能が低下した状態を指します。

特に高齢者に多くみられ、乾燥・かゆみ・鱗屑(りんせつ:フケのようなもの)・あかぎれ・湿疹などの症状を引き起こします。

乾燥肌の主な原因は下記になります。

☆加齢・皮脂分泌の低下:高齢者では皮脂・天然保湿因子が減り乾燥が進む 

☆乾燥環境(冬季・暖房・エアコン):室内湿度低下で皮膚の水分保持が難しくなる

☆過度な洗浄習慣:熱い湯や強い洗浄剤の使用により皮脂を取りすぎて乾燥を促進

☆衣類摩擦・暖房での体温上昇:刺激となってかゆみと炎症を誘発

かゆみによって皮膚を掻くと、表皮内の感覚神経が刺激されやすくなり、かゆみの閾値も低下するため軽い刺激でも痒くなりやすく、湿疹を悪化させる悪循環に陥ります。


また、良かれと思って行っている日々のスキンケアが、かえって肌の乾燥を悪化させているケースも少なくありません。


<乾燥肌を防ぐ生活習慣の見直し>

入浴の見直し:ぬるめ(約39℃)の湯で、やさしく泡立てた石鹸を手や綿タオルで洗う。ナイロンたわしや熱い湯は避ける

室内湿度管理:40~60%を保つために加湿器や換気を活用し、暖房の乾燥を防ぐ

衣類・寝具の選び方:綿やシルクなど肌触りのよい素材を使い、刺激の少ない着衣を選ぶ

食生活・刺激物の制限:辛味・香辛料・アルコールなどで体温が上がるとかゆみが増す可能性があるため注意

ストレス管理・十分な睡眠:心理的ストレスや不規則な生活は皮膚のターンオーバーに影響し、症状悪化の原因に


<スキンケア製品の選び方と注意点>

健康なお肌を保つ秘訣は、バリア機能を強化することです。私たちの肌には、外からの刺激から肌を守る「バリア機能」というものが備わっています。このバリア機能がしっかり働いていると、肌は潤いを保ち、外的刺激から守られ、健康な状態を保てます。バリア機能を守るためには、保湿が大切です。

特に乾燥しやすい冬は、肌に優しい保湿剤を使って、こまめに保湿ケアを行いましょう

また、アルコールや香料など、肌に刺激となる成分が含まれた化粧品は控えるようにしましょう。

乾燥肌対策は、皮膚を清潔に保ち、皮膚のバリア機能を正常に保てるような毎日のスキンケアが重要です。水分キープ力があり保湿成分の含まれているスキンケア製品を選んで、洗浄、保湿に努めましょう。

☆使用のタイミングは入浴後すぐ☆

入浴により、天然保湿因子は流れ出てしまいます。よって肌から相当量の水分が逃げています。スキンケア用品は、入浴後すぐのタイミングで使用しましょう。


本格的な冬はこれからやってきます。日々の保湿に努めましょう。

それでも症状がひどくなるようなら皮膚科専門医の受診をお勧めします。


本日もお読みいただきありがとうございました☺

曽我