保健師 竹田です。
お正月休み・冬休みも明けて普段の生活に戻ってきたところでしょうか。規則正しい生活を心がけ、毎日元気に過ごしたいですね。
今日は手荒れについてお話します。
1年のうち最も湿度が低下するのは12月~2月で、空気が乾燥しているうえに、感染予防で手を洗う回数が増えたり、水仕事でお湯を使ったりと冬は手荒れを起こしやすくなります。
手荒れとは
手荒れは家事や洗剤・薬剤、指先を使う職業に多く見られ、皮膚への繰り返しの刺激がおもな原因とされています。手の角層の柔軟性やなめらかさがなくなり、乾燥、鱗屑、肥厚、亀裂などが生じた状態のことをいいます。
原因は
- 水仕事や手洗いの機会が多い
- アルコール等の刺激が多い
皮膚のバリア機能が低い状態で、さらにアルコールなどの化学的刺激を加えると炎症が起きやすく、手荒れが悪化するという悪循環になってしまいます。
- アレルギーやアトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の方も、症状を繰り返し発症する方が多いため、医師に相談して原因を特定することをおすすめします。
- 紫外線
対策
手洗いの方法
・アミノ酸系の界面活性剤を使用したハンドソープをつかう
・保湿成分が含まれているハンドソープをつかう
・お湯をつかわない
・手を拭くときは強くこすらずに、やさしくおさえるようにして拭く
・水滴を残さないようにしっかりと拭く
・手指消毒だけで済むときはハンドソープをつかった手洗いを極力避ける
ハンドクリームで保湿する
肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、手荒れ対策としてこまめにハンドクリームで保湿をすることが大切です。
市販薬を使う
手荒れの症状がひどいと、手洗い方法の改善やハンドクリームを塗るだけでは治らないことがあります。症状がひどく炎症を起こしている場合は、保湿よりも炎症を抑える治療薬が必要になります。薬局やドラッグストアなどで市販されているので、症状がひどい方はつかってみてください。そのままにしておくと症状が悪化する可能性もあるので、早めに対処しましょう。
病院を受診する
市販薬をつかっても改善されない場合や、症状がひどいときには、病院で診てもらうことをおすすめします。
もし手荒れの原因がアレルギーなら、治すには原因の特定が必要です。また、症状が手荒れに似たほかの病気の可能性もあるので、なるべく早めに診てもらいましょう。
今日も一生健命 竹田