2024年1月11日木曜日

手荒れに早めの対策を

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

お正月休み・冬休みも明けて普段の生活に戻ってきたところでしょうか。規則正しい生活を心がけ、毎日元気に過ごしたいですね。

今日は手荒れについてお話します。

1年のうち最も湿度が低下するのは12月~2月で、空気が乾燥しているうえに、感染予防で手を洗う回数が増えたり、水仕事でお湯を使ったりと冬は手荒れを起こしやすくなります。

手荒れとは

手荒れは家事や洗剤・薬剤、指先を使う職業に多く見られ、皮膚への繰り返しの刺激がおもな原因とされています。手の角層の柔軟性やなめらかさがなくなり、乾燥、鱗屑、肥厚、亀裂などが生じた状態のことをいいます。

原因は


  • 水仕事や手洗いの機会が多い
 皮膚の水分が手についた水分と一緒に蒸発して乾燥しやすくなり、 水仕事や手洗いの機会が多いと手荒れを発症しやすくなります。特に乾燥しやすい冬に発症しやすいです。また、冷たい水よりもお湯の方が、皮脂が抜けて乾燥します。寒くなってくるとお湯をつかう機会が増えるので、手荒れしやすい方は気を付けましょう。
  • アルコール等の刺激が多い
アルコールには皮脂を除去する強い力があり、揮発するときに必要な皮脂や水分を奪います。このため皮膚を乾燥状態にしてバリア機能を低下させます。
皮膚のバリア機能が低い状態で、さらにアルコールなどの化学的刺激を加えると炎症が起きやすく、手荒れが悪化するという悪循環になってしまいます。
  • アレルギーやアトピー性皮膚炎
アレルギーのある方は、植物や金属、化粧品や衣類など特定の物質に触れることで手荒れを発症します。そのため、手荒れの治療だけではなく、アレルギーの原因となる特定の物質を避けることも必要です。
アトピー性皮膚炎の方も、症状を繰り返し発症する方が多いため、医師に相談して原因を特定することをおすすめします。
  • 紫外線
紫外線などの刺激を受けると、肌のバリア機能がダメージを受け、さらに刺激を受けることで乾燥を引き起こします。 乾燥が悪化すると、手荒れになることがあります。手荒れは、秋から冬にかけて寒い季節に起こりやすいと考えられていますが、さまざまな原因によって一年中発症しやすいので、日ごろのケアが大切です。


対策


手洗いの方法
・アミノ酸系の界面活性剤を使用したハンドソープをつかう
・保湿成分が含まれているハンドソープをつかう
・お湯をつかわない
・手を拭くときは強くこすらずに、やさしくおさえるようにして拭く
・水滴を残さないようにしっかりと拭く
・手指消毒だけで済むときはハンドソープをつかった手洗いを極力避ける

ハンドクリームで保湿する
肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、手荒れ対策としてこまめにハンドクリームで保湿をすることが大切です。

市販薬を使う
手荒れの症状がひどいと、手洗い方法の改善やハンドクリームを塗るだけでは治らないことがあります。症状がひどく炎症を起こしている場合は、保湿よりも炎症を抑える治療薬が必要になります。薬局やドラッグストアなどで市販されているので、症状がひどい方はつかってみてください。そのままにしておくと症状が悪化する可能性もあるので、早めに対処しましょう。

病院を受診する
市販薬をつかっても改善されない場合や、症状がひどいときには、病院で診てもらうことをおすすめします。
もし手荒れの原因がアレルギーなら、治すには原因の特定が必要です。また、症状が手荒れに似たほかの病気の可能性もあるので、なるべく早めに診てもらいましょう。


今日も一生健命 竹田