2023年2月9日木曜日

おなかのかぜ、予防しましょう

 みなさん、こんにちは😀

保健師 曽我です。立春を過ぎ少し暖かくなってきましたね🌺🌺

暖かくなってはまた寒い日がきたりしますが、みなさま体調には十分お気をつけください☺


本日は急性胃腸炎、嘔吐下痢症、感染性胃腸炎についてです。



主にウイルスが原因でかぜと同じようにうつる(感染する)病気の一つです。代表的なウイルスとしてノロウイルスは秋の終わり頃~冬、ロタウイルスは冬の中旬~春にかけて流行します。

家族内、保育園、幼稚園、学校などで人から人へ感染を起こして流行し、「おなかのかぜ」としてよく認められる病気です。


潜伏期間は1~2日ほどで、吐いたり下痢したりします。突然吐き出しぐったりして顔色が悪くなり、お腹を痛がったりします。多くは、はじめ熱がないか微熱程度で、その後熱が出て、下痢になり、数日から1週間程度で治癒します。


子どもにかかりやすいと考えられる胃腸炎ですが、大人にうつることもあります😖


<もし胃腸炎になってしまったら>


とにかく安静にします。

特に水分は大切です。下痢や嘔吐などで体内の水分が失われていくため、脱水症状には十分に注意しなければいけません。

また、下痢、嘔吐で電解質も一緒に体の外に排出されるので、電解質の含んだ経口補水液を摂取しましょう。小児の場合は特に注意を要し、まず、小さじ1杯(約5ml)~2杯くらいから始めます。1回10~20mlの少量で、10~30分毎に「根気よく、こまめに、少しずつ、」与えます。2~3回飲んで吐かないようであれば、少しずつ増量します。

胃の活動力が低下しているので、1度に飲むと吐き戻す可能性があります。そうならないために、水分は少量ずつ摂るようにしましょう。


また、食事も無理には摂らず、食べるとしても消化の良い食事を選んで少しずつ食べるようにしましょう。


<治療について>


ウイルスに対して効果的な薬はありません。下痢止めの使用もよくありません。

体はウイルスを排泄しようと下痢をおこしています。それを薬で止めてしまうと体内にウイルスが残り、回復を遅くします。整腸剤や制吐剤が処方されることが多いようです。絶食でも内服薬は内服するようにしましょう。


<感染予防について>


また家族に患者さんがいる場合には吐物や便の処理の際にはビニール手袋を使用し、汚物はビニール袋に入れて口をよく密閉して捨ててください。また汚染された可能性のあるものは次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を薄めて消毒する様にしてください。

感染性胃腸炎の大きな原因であるノロウイルスでは、アルコール消毒は無効です。石鹸による手洗いを行うようにしてください。


また、このような症状があれば迷うことなく病院受診をしましょう。

・6~12時間以上嘔吐が続いたり、緑色の吐物が見られる。

・明らかな血便、黒色便が見られる。

・間欠的な激しい腹痛。


本日もお読みいただきありがとうございました👩


曽我