2023年2月2日木曜日

無煙・禁煙のすすめ

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。
年が明けたと思っていたら、早くも2月です。冬至から立春をむかえ、体感ではまだまだ冬の気候ですが、春の訪れが待ち遠しい時期ですね。

生活習慣病の一次予防を中心に、その普及・啓発を行う日本生活習慣病予防協会では、生活習慣病予防に対する国民の意識向上と、これによる健康寿命の伸長を目指すべく、毎年2月を「全国生活習慣病予防月間」と定め、平成23年より広く啓発活動を行っています。

生活習慣病は長い時間をかけて進み、病気として自覚しにくいという問題があります。それを防ぐには、日頃の体調、身体の些細な変化など、つねに自分自身の健康に目を向ける必要があります。
「一無、二少、三多」は、日常心がけたい生活習慣をわかりやすく表現した健康標語で、普及啓発に努めています。
  • 一無(無煙・禁煙のすすめ)
  • 二少(小食・少酒のすすめ)
  • 三多(多動・多休・多接のすすめ)

2023年のテーマは健康標語「一無、二少、三多」より「一無(無煙・禁煙)たばこは万病のもと~あなたと地球の健康のために禁煙を~」です。

禁煙のすすめ


長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。30歳までに禁煙すれば、元々喫煙しなかった人と同様の余命が期待できることや、50歳で禁煙しても6年長くなることがわかっています。

また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり病気の予防だけでなく、重症化予防(二次予防)においてもまず取り組むべき課題となっています。

肺がんのリスクが低下するのは禁煙5年後以降と少し時間がかかりますが、禁煙して10-15年経てば様々な病気にかかる危険が非喫煙者のレベルまで近づくことがわかっています。


たばこの影響


日本人が命を落とす最大の原因は「喫煙」だと言われています。
喫煙は、脳卒中や心臓病をはじめ、多くの病気と関係しており、年間約13万人が、喫煙が原因で亡くなっているという報告があるほどです。
また、たばこの煙には7,000種類以上の化学物質が含まれており、周りの人の健康にも悪影響を及ぼします。年間約1万5千人が、受動喫煙が原因で亡くなっていると推計されています。

ご自分と周りの人々の健康を守るため、喫煙している人は、できるだけ早く「禁煙」に取り組みましょう。

禁煙治療が効果的


たばこに含まれるニコチンには依存性があるため、「禁煙したいと思ってもなかなかやめられない」ニコチン依存症にかかっているかもしれません。
薬局等でニコチンガム・ニコチンパッチ等の禁煙補助薬を買って使うと、ニコチン切れの症状(離脱症状)をおさえることができるので、自力で禁煙するより3~4倍禁煙に成功しやすくなると言われています。
また、ニコチン依存症であることなどの条件を満たす方は、一定の基準を満たした医療機関で禁煙治療を受けると、健康保険が適用されます。近年、治療方法が進化し、禁煙治療を終了した人の約7割の人が禁煙に成功しているとされています(※5回の禁煙治療終了者のうち、治療終了時に4週間以上の禁煙に成功した者の割合)。

たばこを吸っている人は、医師や専門家に相談しながら、禁煙にチャレンジしてみませんか。





今日も一生健命 竹田