2022年8月24日水曜日

空腹時血糖値とHbA1c

みなさん、こんにちは😄

保健師 曽我です。

お盆が終わり、夏休みも終盤に差し掛かってきていますね😂

コロナもまだまだ先が見えませんが、感染予防を行いながら残りの夏を過ごしていきましょう🍇


今回は糖尿病の指標となる空腹時血糖値、HbA1cについてです。


健診で測定している空腹時血糖値とは、10時間以上食事を取らない状態で測定した血糖値のことです。一般的には、朝食を食べずに採血したものを指します。


☆空腹時(10時間以上絶食)の血糖値は70〜90mg/dLです。

☆空腹時の血糖値が100mg/dLを超えると、“少し高め“といわれます。

☆空腹時の血糖値が110mg/dLを超えると、“糖尿病予備軍“です。

☆空腹時の血糖値が126mg/dLを超えると、“糖尿病型“となります。


以前は空腹時血糖110mg/dlまでが正常とされていました。


しかし、空腹時血糖値100〜109mg/dLの人は将来的に糖尿病への移行しやすい、実は隠れ糖尿病予備軍である頻度が高い、ということがわかってきました。2008年に日本糖尿病学会より、「空腹時血糖値100mg/dl~109mgは正常ではなく、“正常高値”とすること」が公表されています。


糖尿病を診断する検査には空腹時血糖値のほかにも、血液検査で分かるHbA1cや75gブドウ糖負荷試験があります。実際の診断では、これら3つの検査を組み合わせて判断が行われます。また現在空腹時血糖値が正常型である方でも、75gブドウ糖負荷試験の値が高い方の場合は、将来的に糖尿病型へ進行する確率が高いとされています。



HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、約1~2ヵ月前の血糖コントロール状態を反映する指標とされ、血糖値が高い状態が続くとHbA1cは上がり、血糖値が低い状態が続くと下がります。

一般的な基準値は日本糖尿病学会により4.3~5.8%と定められています。


健診では空腹時血糖値・HbA1cを測定しており、人間ドック2日コースの方には75gブドウ糖負荷試験を実施しております。

協会けんぽの方は空腹時血糖値のみの測定となっておりますので、空腹時血糖値が高いと判断されれば、ぜひ次の段階でHbA1cの検査を受けて頂きたいと思います。


また、正確な空腹時血糖値を測定するためには、健診は空腹の状態でお越しください😀


本日もお読みいただいありがとうございました💊

曽我