2017年12月27日水曜日

お酒を楽しく飲むために

こんにちは。山内です。

今年もあと数日となってきましたね。
年末年始は、お酒を飲む機会が多いと思いますが、飲み過ぎには十分
注意しましょう。

お酒を飲むと体の中では、
1.口から入ったアルコールは胃から約20%、小腸から約80%が吸収されます。そして血液に入り、全身にいきわたります。
2.体内に入ったアルコールの大部分が肝臓で代謝されます。肝臓ではアルコールはアセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解されます。
3.アセテート(酢酸)は血液によって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
4.摂取されたアルコールの2~10%が、そのままのかたちで呼気、尿、汗として排泄されます。


お酒を飲むとなぜ酔ってしまうのか。
肝臓ではアルコールの分解が始まりますが、すぐに分解できないため、血液に入ったアルコールは循環されて脳に到達します。すると、アルコールが脳を麻痺させます。そして、その結果として酔った状態になります。アルコールが脳に到達するまで約30分から1時間ほどかかると言われています。

一般に体重60~70kgの人のアルコール処理能力は1時間に純アルコール約5gとされています。

アルコールの分解にかかる時間は、ビール中びん1本、あるいはウイスキーダブル1杯、日本酒1合のアルコール処理には約4時間かかるといわれています。
同量のアルコールを飲んでも、体重の思い人、アルコールの処理能力は個人差がありますので、処理に長くかかる場合もあります。

アルコールを楽しく飲むために、「適正飲酒の10か条」
1.談笑し 楽しく飲むのが基本です
適度な飲酒はストレスを解消させます。

2.食べながら 適量範囲でゆっくりと
空腹状態でたくさんのお酒を飲むと、胃腸を強く刺激し、粘膜を荒らしてしまいます。また、胃腸に何もない状態ではアルコールが吸収されやすくなり、早く酔ってしまいます。

3.強い酒 薄めて飲むのがオススメです
アルコール度数の高い飲料は、のどや胃腸の粘膜に強い刺激を与えます。それを繰り返すと口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がんなどの原因になることもあります。また、強いお酒は少量でも酔いがまわりやすく、酩酊感も強くなるため、急性アルコール中毒の誘因にもなります。

4.つくろうよ 週に二日は休肝日
のお酒(ビールなら中びん2本、日本酒なら2合、焼酎なら1.2合)を肝臓で分解するのに、個人差はありますが、平均6~7時間前後かかるといわれます。お酒を飲んだ後、就寝している間も肝臓は黙々と働いているのです。
お酒を飲むと、肝臓には中性脂肪が蓄積されます。胃や腸といった消化管の粘膜も荒れてきます。これら臓器の修復のために、週に2日程度の休肝日を作ることが必要です。

5.やめようよ きりなく長い飲み続け
長い時間飲み続けると、自分の適量を超えて酒量が増えてしまい、大量飲酒につながり、また、翌日になってもアルコールを代謝しきれないために、二日酔いになってしまいます。ほどほどの時間で切り上げるようにして、節度ある飲み方を心がけましょう。

6.許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み
お酒の無理強いは、飲まされる人にとってペースが乱され、落ち着いて味わうこともできず、楽しくなくなります。特にイッキ飲みは急性アルコール中毒から死にもつながる可能性があります。

7.アルコール 薬と一緒は危険です
お酒と一緒に薬を併用すると、薬の作用がなくなったり、逆に強く現れたりします。薬と一緒に飲酒することのないよう十分に注意することが必要です。

8.飲まないで 妊娠中と授乳期は
妊婦が飲酒すると、アルコールは胎盤を通じて胎児の血液に流れ込みます。また、授乳期に飲酒をすると、母乳を通じてアルコールが赤ちゃんの体内に入り、脳や体の発育が遅れることが分かっています。

9.飲酒後の運動・入浴 要注意
運動・入浴すると、血液が筋肉に分散され、内臓に血液が集められず、アルコールの代謝速度が遅くなってしまいます。お酒を体から抜こうとして入浴することがあるかもしれませんが、これは逆効果で、むしろアルコールの分解は遅れるのです。
また、飲酒後の入浴も血圧の低下をまねき、脳卒中を起こす危険性があります。

10.肝臓など 定期検査を忘れずに
大量飲酒を長期間続けると、肝臓に大きな負担をかけることになります。
脂肪肝から、肝炎、肝硬変と進んでいってしまうかもしれません。定期的に健診などでチェックをするようにしましょう。



お酒を飲むときのマナーや適正飲酒を守って、お酒は楽しく飲むように心がけて下さい。

それでは、またよい1日を。山内