2017年9月22日金曜日

増え続ける糖尿病に対策を

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

台風も過ぎ、だんだんと気温も下がってきていますね。

衣類の調節などで、体調を崩さないように気をつけて下さい。


今日の読売新聞に糖尿病が強く疑われる人が、全国で約1000万人にのぼると発表されたという記事が載っていました。



日本の糖尿病の患者数は増加しており、高齢になるほど多くなっている


これは厚生労働省が21日に発表した2016年の国民健康・栄養調査でわかったことで、
前回推計した調査から約50万人増え、初めて1000万人の大台に達しました。

糖尿病が強く疑われる人は推計を始めた1997年以降、高齢化とともに増え続け、加齢による臓器の機能低下や食生活の欧米化による肥満の増加などが影響しているとみられています。

今回、強く疑われる人の割合は男性16.3%、女性9.3%でした。治療を受けている人の割合は76.6%で、前回より11.4ポイント増えました。

糖尿病の初期は目立った自覚症状がなく、血糖値が基準を超えても受診せず、治療に結びつかないことがあります。

糖尿病が進み、腎機能が低下して透析治療を受けたり、網膜症で失明したりすれば、生活に大きな支障をきたすこともあるため、日頃からの予防や早期受診が大切になってきます。


糖尿病の進行と発症の予防


第一段階(一次予防)は、「糖尿病発症の予防」です。
2型糖尿病は生活習慣と大きく関わっているので、まずは規則正しい生活習慣により発症を予防することが重要です。「健康日本21」では糖尿病の発症の対策として成人の肥満者(BMI≧25.0)を少なくする、日常生活における歩数の増加(目標値:男性9,200歩、女性8,300歩)、量・質ともにバランスのとれた食事、が挙げられています。

第二段階(二次予防)は、「糖尿病の早期発見、早期治療の開始」で、定期的に糖尿病に関する健康診断を受け、異常があった場合にはフォローアップを徹底することが挙げられています。

第三段階(三次予防)は、「合併症の進行の予防」で、ひいては患者さんのQOLの低下や生命予後の悪化を防ぐことが究極の目標になります。そのためには、適切な治療を継続し、良好な血糖コントロールを保つことが重要です。

しかしながら、推定されている糖尿病の患者さんの数に比べ、実際に医療機関にかかっている人は少なく、糖尿病の管理や治療が十分に行われているとはいえないのが現状です。

1型糖尿病は発症の予防は難しいですが、診断後、適切な治療を行うことで合併症の発症や進行の予防は可能になります。


まずは、日頃の生活習慣を振り返り、定期的に健康診断を受け、異常があった場合は治療に結びつけることが大切です。



今日も一生健命  竹田