2017年3月3日金曜日

花粉症のお話

皆さん、こんにちは。

3月に入ったので春が近づいてきている気分になり、最近調子にのり春っぽいシャツを着ましたが、寒すぎました。まだ、早かったみたいです。
また、ダウンジャケットに戻りました。
早く暖かくなって欲しいと思う保健師 近藤です。

今年の花粉症は大変だという事をニュースでよく耳にします。今日は、花粉症についてお話したいと思います。

【春の花粉飛散予測】

2017年春のスギ+ヒノキの飛散数は、前シーズンと比べると、北日本で少なく、西日本で花粉が多く飛散するという予測になっています。特に、近畿地方、四国地方、九州地方では高温・多照などの花芽が多く形成される気象条件が揃うため、花粉の飛散数は例年を上回る予測となっています。



また、北陸地方、東海地方、中国地方では、例年並みの飛散数となる見込みです。一方、東北地方と関東地方では、飛散数は例年より少なく、北海道では非常に少ないです。

今年は四国全体でスギ花粉などの飛散が多いようなので、お出かけの際には要注意です。

【なぜ、花粉症になるのか??】

私たちの体では、花粉が体の内に侵入してくると、その花粉(異物)に反応するIgE 抗体というものが作られ、そのIgE 抗体は肥満細胞の表面に付着します。
再び侵入してきた花粉がIgE 抗体に結合すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されて、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出てくるのです。


花粉症の発症は、住む地域など生活環境の影響を大きく受けるので、遺伝的要素が低い方でも気をつける必要があります。近年では大気汚染や添加物などの影響で、過敏性が増している人が増えているので、花粉症は誰でも起こる可能性があると思っておいたほうがよいです。

ちなみに…

花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。また、初期療法は早期に症状を改善させることもでき、結果として、処方される全体のお薬の量を減らすこともできます。

【花粉症対策】

外出時・帰宅時の対策

花粉が飛びやすいのは、晴れや曇りで気温が高い日です。また乾燥している日や、風が強い日も要注意。外出する際は、マスクとメガネ、帽子を忘れず身につけるようにしてください。

マスクは内側を少ししめらせておくことによって、花粉をシャットアウトできます。最近は、花粉対策用のメガネもたくさん市販されています。目に入る花粉の量を大きく減らすことができるので、ぜひ試してみてください。
室内に入る際には手洗い・うがい、洗顔や洗眼を徹底しましょう。

自宅での対策

外出から帰ってきたときは玄関前で花粉を払ってから室内に入る。
乾燥しているとアレルギー症状も出やすいので空気の湿度を適度に保つ。

洗濯は、基本的には室内干しをする。また、外に干した際は付着した花粉を払い落としてから取り込みましょう。
お布団は取り込んだ後に必ず掃除機をかける。

また、家に空気清浄機を置くのも花粉対策に大いに役立ちます。より効果的なものを選ぶとしたら、注目すべきはフィルターです。どのメーカーでも必ず集塵(しゅうじん)率が表記されており、大体が95~99.5%くらいです。100%に近い数字の機種ほど花粉を吸い込んでくれます。

服装や髪型にも工夫をしましょう。
ウール素材のコートなどは、花粉が付着しやすいのでNG。
ナイロンなど表面がサラサラした素材のものを選びましょう。また、髪の長い方はまとめるなどすると、花粉が髪につくのを防げます。

※花粉症によい食べ物として、よくヨーグルトや甜茶(てんちゃ)などが挙げられていますが、実は、科学的に立証されていません。残念ながら今のところは「これを食べると花粉症が緩和される」という食べ物はないです。
しかし、コンビニのお弁当やファストフードなど添加物の多い食事や飲酒、不規則な生活によって悪化しやすくなることがわかっています。
また、アレルギー反応というのは、体調に大きく左右されます。体調がよいときは症状が少なかったり、反応が起こりにくかったりということがあります。ベストな体調を保つのは、花粉症の症状を抑えるのによいといえるでしょう。花粉症の時期は、意識してバランスのよい食生活を心がけてください。

早めの対策、体調を整え花粉症の方は症状がひどくならないようにしていきましょう。

そして、今日はひな祭りです。

ひな祭りは、日本において、女子のすこやかな成長を祈る節句行事です。
ひな祭りに雛人形を飾るのは、昔の人形(ひとがた)や流し雛の風習の通り、お雛様に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうためだそうです。また、桃の花には元々「魔除け」や「長寿」のパワーがあるそうです。

では、皆さん良きひな祭りを、
そして、良き週末を!! 次回まで See you again!!