みなさん、こんにちは。
保健師 竹田です。
暖かい日が続いていますが、また少し気温がさがるようです。季節の変わり目は体調管理が難しく体調を崩しがちですが、無理せず過ごしましょう。
今日は鼻づまりについてお話します。
鼻づまりのメカニズム
鼻づまりは、血管が拡張することで鼻腔が狭くなり、空気の通りが悪くなっている状態です。鼻には、数時間ごとに片側ずつ交互につまる現象がみられます。これは自律神経の働きによるもので、ネーザルサイクルと呼ばれています。鼻づまりのもう一つの原因は、炎症により細い血管から血液成分がしみ出し、粘膜の中がむくんだ状態(浮腫)になることです。
鼻づまりの原因
鼻水
「鼻風邪」と呼ばれる急性鼻炎などでは、最初に水のような鼻水が出ますが、2~3日経つと粘り気を帯びてきます。粘り気のある鼻水が鼻の中にたまることで炎症を起こし、鼻の粘膜が腫れて鼻がつまってきます。
鼻の粘膜の腫れ
ウイルスや、アレルギーを引き起こす抗原(花粉やハウスダスト)が鼻の中に付着すると、鼻の粘膜の血流が増加して滞り(うっ血)、粘膜が腫れ上がります。すると鼻腔が狭くなり、鼻づまりが起こります。
鼻の軟骨や骨の歪み
鼻腔を左右に分けている軟骨を鼻中隔といいます。日本人はこの鼻中隔が左右どちらかに曲がっている人が多く、軽いものを含めると成人の80〜90%にも上るといわれます。日常生活に不便がなければ気にする必要はありませんが、大きく曲がっていたりすると鼻の穴の通気が悪くなり、鼻づまりが生じます。特に片側にだけ鼻づまりが強い場合は、鼻を左右に仕切る軟骨に歪みが生じている可能性があります。
鼻づまりに加えて発熱やのどの痛みを伴う場合
かぜ症候群
ウイルスや細菌が原因で、上気道(鼻、のどなど)に炎症を起こす病気の総称です。症状は鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、咳や痰、発熱などさまざまです。安静にすれば1週間くらいで自然に治りますが、下気道(気管や気管支)に炎症が広がると、気管支炎や肺炎などに移行して重症化する場合もあります。
アレルギー性鼻炎
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが生じる、鼻の代表的なアレルギー疾患の一つです。一年中症状が見られる通年性と、ある特定の季節に症状が現れる季節性に分けられます。季節性アレルギー性鼻炎は、アレルギーを引き起こす原因物質の多くがスギやヒノキなどの花粉であるため花粉症と呼ばれています。花粉に対して過剰な防御反応が起きてしまい、鼻粘膜が腫れ上がって鼻づまりが生じやすくなります。
副鼻腔炎
副鼻腔は鼻腔の周りの骨の中にある空洞で、薄い紙のような粘膜に覆われ、自然口と呼ばれる穴で鼻腔に通じています。副鼻腔炎は細菌などで鼻腔の粘膜に炎症が起こり、副鼻腔に炎症が広がって内部の粘膜が厚くなったり、分泌物が多くなったりする病気です。急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎(蓄膿症とも呼ばれます)に分けられ、通常は鼻風邪などで急性副鼻腔炎が生じ、症状が3ヵ月以上続いて炎症がひどくなると慢性副鼻腔炎となります。特徴的な症状は鼻づまりと鼻水です。
鼻茸
鼻茸は、鼻腔や副鼻腔内にできるゼラチンのような腫瘤で、慢性副鼻腔炎の10~20%に生じます。良性のポリープなのでがん化を心配する必要はありませんが、鼻茸が大きくなって鼻の穴やのど側に飛び出すと鼻づまりがひどくなり、鼻呼吸が困難になったり、ふさがれた副鼻腔内で炎症が悪化して合併症を招いたりすることがあります。鼻茸が生じる原因は明らかになっていません。
鼻づまりの解消
鼻を温める
電子レンジなどで温めた蒸しタオルを鼻の付け根にあてます。また、やかんや鍋の水を煮立て、やけどしない距離を保って、鼻と口(口は開けたままで)を蒸気に当てます。1,2分前後で鼻の粘膜が温まり、効果が出ます。
身体を温める
部屋を暖かくしたり、レッグウォーマーやネックウォーマーで太い血管が通る部位を温めたりすることで血行が良くなり鼻の通りが良くなります。また、お風呂に入るなどして体を温めることも血行が良くなるため効果的です。
部屋の加湿
乾燥は鼻づまりをはじめ鼻の症状の原因となります。部屋の湿度を50%~60%になるように加湿しましょう。
脇の下を刺激する
わきの下にボールなどをはさむなどしてわきを圧迫すると、体の反対側の交感神経が刺激され、鼻の通りが良くなるといわれています。左の鼻なら右わきを、右の鼻なら左わきを圧迫します。
鼻づまりが長引く場合は、耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
今日も一生健命 竹田