2024年11月8日金曜日

のどが痛いときは

 みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

立冬を迎え、一気に寒くなってきました。感染症も流行ってきているようなので、より体調管理を強化しましょう。

今日はのどの痛みについて、お話します。

のどが痛い、イガイガ感や違和感があるなどの、のどが痛くなる原因には、空気中のほこりや花粉、声の出し過ぎ、過度な喫煙や飲酒が原因の「のど単体で起こるもの」と、風邪やインフルエンザ、扁桃炎など「細菌やウイルスの感染によるもの」とがあります。

のどの構造


鼻の奥(鼻腔)から声帯がある気管入り口までの空気の通り道と、口から食道に向かう食べ物の通り道の総称のことで、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)からなっています。

咽頭は鼻の奥から食道の入り口までの部分を指し、上咽頭・中咽頭・下咽頭の3つに分かれています。喉頭は、いわゆる「のどぼとけ」にあたる部分を指し、のどの入り口の両側にあるのが扁桃(正しくは口蓋(こうがい)扁桃)です。

鼻、口、のどはそれぞれつながっており、呼吸をする、ものを飲み込む(嚥下)、声を発するという3つの大きな機能をもちます。




そして、のどの内壁では、吸い込んだ空気中の異物を粘液に付着させ、繊毛運動によって外に出そうとする感染防御システムが備わっています。


のどが炎症を起こし神経が刺激される

もともとのどには防御反応が備わっていますが、タバコの煙や花粉、ほこりなどにさらされ続けると、のどが炎症を起こして神経が刺激され、痛みを感じるようになります。

ウイルスや細菌に感染して起こる

飲酒や喫煙、声の出し過ぎなど、のどへの直接的な刺激が何も思い当たらないときにのどが痛む場合は、風邪などのウイルスや細菌への感染を疑ってみましょう。

  • 風邪
  • プール熱
  • インフルエンザ
  • ヘルパンギーナ
  • 溶連菌感染症など

のどの痛みが起こったらどうする


医療機関への受診をおすすめする場合

  • 膿(うみ)があるとき
  • 声がかれたまま改善しないとき
  • 飲み込むときにガマンできないほどの強い痛みがあるとき
  • のどに違和感や異物感があるとき
  • 痰(たん)に血が混じるとき
  • 呼吸が苦しいとき
  • 39度を超える発熱を伴うとき
  • 食べ物や飲み物を飲み込めないとき
  • 食べ物や飲み物でむせるとき
  • 市販薬等のセルフケアでも改善しないとき


セルフケアできる場合

  • 飲酒や喫煙を控える
  • 辛い食べ物、熱すぎるもの、冷たすぎるものなどの刺激物を控える
  • 大声を出すなど、さらに痛みが増す行為を避ける
  • のどが乾燥しないように、マスクを着用したり、加湿器などで室内を加湿する

これから寒くなると空気も乾燥し、のどの痛みが起こりやすくなります。セルフケアしながら冬を乗り越えましょう。

今日も一生健命 竹田