2024年8月15日木曜日

咳喘息

 みなさん、こんにちは😄

保健師 曽我です。

お盆ですね。

今週は大型連休の方も多いのか、朝の通勤時、道路が空いてます🚓🚙

後半の連休もありますので、運転には十分気を付けてお過ごしくださいね。


今回は ”咳喘息” です。

風邪が治ったと思うのに、咳だけがずっと続いていると、心配になるのではないでしょうか。

咳はよくある症状なので、少し長引いたからといって、病院を受診するほどではないと思うかもしれません。

しかし、咳が2週間以上続いているなら、咳喘息という病気にかかっている可能性があります。


咳喘息とは、咳だけが8週間以上続く病気です。
慢性的に咳が続く病気といえば、真っ先に喘息を思い浮かべるかもしれません。
咳喘息は、喘息と非常によく似た病気ではありますが、喘息の症状である喘鳴(ぜんめい:ゼイゼイ・ヒューヒューという呼吸音)はありません。
また、喘息発作であれば息苦しさを感じますが、咳喘息では息苦しさはほとんど現れません。
咳喘息は、風邪やコロナなどの呼吸器感染症をきっかけに発症することが多いです。発熱や痰などの風邪症状が治まった後も、しつこく咳が続いている場合は、咳喘息の可能性があります。


<咳喘息の症状>
下記が主な咳喘息の症状です。

●痰がからまない
●就寝時や深夜から明け方に症状が強く咳が出る
●冷気・暖気により咳が出る
●受動喫煙・会話・運動により咳が出る
●飲酒により咳が出る
●精神的緊張により咳が出る
●低気圧により咳が出る

咳喘息の場合、原因となりうる環境や状況時に繰り返し起こることが特徴です。 そのほかにものどの違和感(イガイガ感やしめつけ感)の症状が出ることもあります。


咳喘息の場合、市販の風邪薬では治らず、咳止めもあまり効果がありません。市販薬を飲み続けている間に悪化してしまう恐れもあるため、咳が長引く場合には早めに内科や呼吸器内科を受診し相談しましょう。

<咳喘息治療で処方する薬>
咳喘息の治療では、症状を取り除くこと、原因となっている気道の炎症を抑えることの2つが重要です。主に下記のような薬剤が処方されます。

★気管支拡張剤
狭くなってしまっている気管支を拡げ、咳症状を抑えます。

★吸入ステロイド剤
咳喘息の原因となっている気道の炎症を抑えます。


適切な治療をおこなうと、数日程度で咳の回数が減り、数週間程度でほとんど気にならない程度になります。しかしながら、症状がなくなったからと自己判断で薬を中断すると再発してしまいます。
再発を防ぐためにも医師の指示に従い、数か月程度治療を継続することが必要です。自己判断せず医師の指示に従いましょう。

咳喘息は放っておくと、約30%は喘息に移行すると言われています。

しかし、3~6ヶ月程度かけて、治療をしっかりと行うことで、喘息への移行を防ぐことができます。

治療開始後、1~2週間程度で症状が改善することは多いです。しかし、症状が出なくなっても、治ったわけではありません。

治ったと勘違いして治療を止めてしまうと、また症状が現れます。自己判断せず、医師の診察を継続して受けましょう。

咳喘息ではなくても、咳が2週間以上続いていれば、何らかの呼吸器疾患が隠れている可能性は高いです。おかしいと思ったら、呼吸器内科で検査を受け、原因を調べましょう。


本日もお読みいただきありがとうございました😉

曽我