2023年10月12日木曜日

健康な骨を目指しましょう!

 みなさん、こんにちは!

保健師 曽我です😊

西条中央病院のある西条市では、秋祭りの時期になってきました👏

今年は猛暑の影響か、金木犀の香りはまだだなぁと思っておりましたが😂やっと昨日あたりから香るようになってきました🍂祭りの季節がやってこようとしています。市内のあちこちから太鼓の音が聞こえています。

今年も安全にお祭りを楽しんでくださいね。


今回は骨についてです。

10/20は世界骨粗鬆症デーです。

骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。

通常の骨と比べて、骨粗しょう症の骨は中身が詰まっておらずスカスカになってしまいます。

           

このように骨粗しょう症とは骨がスカスカになることでもろくなり、骨折が生じやすくなる疾患です。

骨粗しょう症の主な原因としては、閉経後のホルモンバランスの変化の影響があげられ、50代以降の女性に特に多いといえます。

60代女性では5人に1人、70代女性では3人に1人が骨粗しょう症であるといわれており、これらの年代に当てはまる女性は注意が必要と言えます。

実際に骨粗しょう症になった場合どれくらい骨折しやすくなるかというと、転倒による骨折はもちろん、骨密度の低下が著しい場合は、転倒していなくてもちょっとつまずいてしまっただけで骨折してしまうことがあります。その他にも勢いよく座ってしまった場合や、酷い場合には大きなくしゃみをしただけでも骨折してしまう場合もあります。

骨粗しょう症が原因の骨折の代表としては、大腿骨頸部骨折脊椎圧迫といった、股関節や背骨の骨折があります。これらの骨折は日常生活で必要な動きが困難になるだけでなく、場合によっては寝たきりになってしまうことがあります。


骨粗しょう症の予防は、若いときから食事に気を配り、適度の運動に励むことが基本になります。


1.骨の成分であるカルシウムを十分に取る

   日本人に不足している栄養素です。牛乳、チ-ズ、ヨ-グルトなどの乳製品にはカルシウムが豊富に含まれ、吸収率も優れています。その他に干物類(干魚、ひじき、切干し大根など)、小魚や緑黄色野菜、とうふなどにもカルシウムが多く含まれていますので、これらの食品を3度の食事に取り入れて食べるようにしましょう。

2.栄養のバランスを良くする

   丈夫な骨をつくるためには、カルシウムだけでなく、良質のたんぱく質も必要です。魚・貝、肉、卵、大豆製品などが不足しないようにします。また、ビタミンDも必要です。干ししいたけ、まぐろ、うなぎの蒲焼、あじやさんまなどの背の青い魚に多く含まれています。いろいろな食品を組み合わせて栄養のバランスの良い食事を食べるようにします。

3.カルシウムの吸収を悪くしない

   タバコ、アルコ-ル、コ-ヒ-、塩辛い漬物や、インスタント食品、加工食品などの取り過ぎは、食生活がアンバランスになりやすく、カルシウムの吸収を悪くするので注意しましよう。

4.適度の運動をする

   適度の運動は骨に刺激を与えて新陳代謝を活発にし、骨を丈夫にします。特に屋外での光を浴びた運動は体内でのビタミンDの合成を促進し骨の生成に役立ちます。朝、夕10分ぐらいずつ、早足歩きを日課にする、駅やデパ-トの階段を自分の足で昇り降りする、家の中でできるダンベル体操、タオルを持って行う菜の花体操、ラジオ体操など毎日継続的に実行して骨の老化防止や健康づくりに努めましょう。


健診でも骨密度検査を実施しております。

当院の健診では”DXA法(二重X線吸収法)”を行っております。X線を用いて全身の骨密度が測定できます。測定時間は短く(全身で7~8分、腰椎なら3分程度)、放射線の被ばく量もわずかで、測定精度が高い方法です。

健診による検査費用は3300円となっております。ぜひご検討ください。


本日もお読みいただきありがとうございました🌰

曽我