保健師 曽我です。
今週に入り、晴れて気温の高くなる日が続いていますね。
また、今年の夏も暑い夏がやってきそうです💦
今回は夜間の熱中症についてです。
熱中症と言えば太陽が燦燦と降り注ぐ日中に起こるイメージが強いかと思いますが、実は夏の熱中症の約4割は夜間に発症しています。
熱中症を引き起こす条件は、「環境」「からだ」「行動」によるものが考えられます。下記等の要因によって、体温の上昇と調整機能のバランスが崩れ、身体に熱が溜まってしまう状態が熱中症です。
熱中症の症状は以下の様に分けられます。
Ⅰ度(軽度):応急処置と見守り
・めまい、失神(脳への血流が瞬間的に不十分になったことで生じる立ちくらみの状態)
・筋肉痛、筋肉の硬直(発汗に伴う塩分の不足で生じるこむら返り)
・大量の発汗
Ⅱ度(中等度):医療機関へ
・頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、下痢、虚脱感・判断力や集中力の低下など
(体がぐったりする、力が入らないなど、従来から熱疲労と言われていた状態。放置すると重症化の危険性あり)
Ⅲ度(重度):入院加療
・意識障害、けいれん、手足の運動障害・過呼吸・ショック症状など
・高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)
ところで・・・
熱中症のリスクを高めるのは「気温」より「湿度」ということを知っていますか?夜間の熱中症は湿度上昇によってリスクが高まるおそれがあります。
夜は気温が下がりますが、水蒸気量が同じなら湿度が上昇します。たとえば、室温32℃で湿度60%なら、室温28℃になると湿度74%に上昇します。寝室が28℃で湿度74%というのは、暑さ指数でいうと警戒レベルです。
しかも、人は眠っている間にも呼吸しているので呼気と一緒に水蒸気を出します。寝室の湿度はさらに上昇して熱中症になるリスクが高まるというわけです
夜間の熱中症対策としては
①エアコンはつけっぱなしに
②部屋の温度は28℃以下に
高齢者の中には、エアコンを極端に敬遠したりする方もいらっしゃいますが、エアコンはつけたままが良いかと思います。エアコンの風が嫌だという方は、ドライ機能を活用してもいいかもしれません。
③扇風機は首振りで空気を循環させる
そして、エアコンの風を上手に循環させてください。
④寝る前にコップ1杯の水を
寝ている間にも汗をかき、水分が失われます。寝る前だけでなく、起きた後にも水分補給をするようにしてください。その際、カフェインが入っているコーヒーやアルコール飲料は利尿作用があるため水分補給には不向きです。水やお茶を飲むようにしてください。
夏はこれからが本番です🌞
上手に対策をしながら、暑い夏を乗り切りましょう!!
本日もお読みいただきありがとうございました😃
曽我