2023年5月11日木曜日

五月病・六月病に注意

 みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

ゴールデンウィークは楽しく過ごせましたか?休み明けは身体も気持ちも疲れますが、リフレッシュして、過ごしましょう。

この時期によく聞くのが「五月病」。最近は「六月病」も見られます。
五月病とは、医学的には適応障害・うつ病などの通称です。もともと、受験戦争が終わって大学に入学した新入生が5月の連休明け頃に受験疲れや、授業・大学生活への期待と現実の違いへの失望、入学後の目標の喪失、ホームシックなど様々な要因が重なり新しい環境に適応できず、だんだん元気がなくなってしまう状態を指しています。


最近は、会社に入ったばかりの新社会人に同じような状態が増えてきました。新人研修を終えた6月頃に症状が出ることが多いため「六月病」ともいわれます。

症状は

意欲低下や憂鬱感、疲れ易い、食欲不振、頭が重い感じ、不眠、めまい感、不安、イライラ感、などが見られます。そのままにしておくと、うつ状態や不適応になることもあります。昇進や進学、家の新築など普通は喜ばしいと考えられることも誘因になります。

なりやすい人は

真面目すぎる人や頑張りすぎる人は、人目を気にするあまり、環境に過剰に適応しようとして自分をどんどん抑え込んでしまいます。その結果、大きなストレスを感じてしまい、発症しやすくなります。

  • やる気が減退して、ついつい先延ばしにしてしまう
  • 些細なことでもイライラしてしまう
  • 不安や焦りがつきまとう
  • 体がだるくて睡眠も浅く、疲れがとれない
  • 食欲がわかず、おいしさを感じられない
  • 動悸、息切れ、めまいの症状がでる


5月病・6月病にならないために

完璧主義をやめる

何でも完璧にこなそうとする完璧主義の人は、「5月病・6月病」だけでなく、「うつ病」にもなりやすい傾向があります。仕事や人間関係など、何でも完璧にこなせるハズがありません。目標の8割ができれば上出来!程度に思いましょう。

会話でストレス解消


家族や友人、恋人などとのコミュニケーションを大切にしましょう。悩みを話すことでストレス解消になります。食事も「孤食」はなるべく避け、気の合う人達との食事でリラックスしましょう。

栄養バランスのとれた食事

主食・副菜・主菜」のバランスの取れた食事が大切です。偏った食事は栄養不足を招き、感情をコントロールする物質「セロトニン」が不足しがちになります。


質の良い睡眠

睡眠は疲労回復にたいへん重要な役割を果たします。睡眠の質を上げるために、「起床・就寝の生活リズムを整える」、「寝る前にテレビやスマホを見ない」などの規則正しい生活習慣を身に付けましょう。
そして、お休みだからといって長時間寝過ごしたりせず、生活リズムを大きく乱さないことが大切です。

仕事を忘れた休日の過ごし方

スポーツや音楽、読書など、自分の好きなことに夢中になってはいかがでしょうか?体を動かす有酸素運動は、先の「セロトニン」の分泌が促されます。仕事のことを忘れる時間を作る事がとても大切です。

上司や周囲の人の対処方法

新しい環境で働く人に対して上司や周囲の人は積極的に声をかけるなど、孤立させないような気軽に相談しやすい職場作りに努めてください。


ストレスと上手くつきあうことがポイントです。まず、ストレスに気づき、自分にあった対処方法を身に着けましょう。


今日も一生健命  竹田