2025年7月17日木曜日

クーラー病(冷房病)をご存じですか?

 みなさん、こんにちは😊

保健師 曽我です。毎日毎日暑い日が続いていますね💦

来週からは夏休みに入ります。

最近は暑いので日中外で遊ぶことも難しくなってきましたね💦

家で24時間クーラーを付けて過ごしていることも多いです。

今回は”クーラー病(冷房病)”についてです。

毎年、夏なると気を付けたいのが熱中症ですが、この時期、同じぐらい気を付けたいのが「クーラー病」とも呼ばれる<冷房病>です。

🌸 クーラー病とは?

クーラー病(冷房病)とは、名前のとおりクーラー(冷房)の使い方が原因で、体調を崩してしまった状態の俗称です。
ヒトの体は暑さを感じると汗をかいて熱を外に逃すことで体温を下げるのですが、冷房のきいた部屋にいるときも放熱されることで結果的に体温が下がりすぎてしまう可能性があります。
具体的な症状は個人差がありますが、体の冷えや肌荒れ、疲労感、頭痛、腰痛、肩こり、腹痛、生理不順など、さまざまな不調に見舞われます。


🌸 クーラー病になりやすい人

普段から体温が低めの方、もともと冷え性の自覚がある場合には、冷房で身体が冷却されることでさらに体温が低くなりやすいためにクーラー病にかかるリスクが高いと指摘されています。
また、女性や高齢者は筋肉量が少ないと考えられることから、冷房によって過度に身体が冷えやすくクーラー病にかかりやすい傾向があり、それ以外にも、常に一定の室温に保たれている環境下にいる人、あるいは動脈硬化や血管老化に伴って皮膚感覚が鈍くなっている方も同様の傾向にあります。


🌸 クーラー病を防ぐには

クーラー病を防いだり、症状を和らげたりするには、エアコンの使い方や日頃の生活習慣を見直すことが大切です。

●エアコンの温度設定は適正に

エアコンの設定温度を何度にしていますか?標準的な至適温度といわれるのは25~28℃です。これを目安に室温を調整してみてください。また、エアコンの冷たい風に直接当たると、体の冷えにつながります。冷風が体に当たらないように、エアコンの風を上向きにしておくことも大切です。

さらに、サーキュレーターや扇風機などで風を起こして室内の空気を動かせば、冷気が循環して快適に過ごしやすくなります。

●衣類で冷えを防ぐ

職場や公共の場など、自分だけで温度調節や風向きを調整することが難しいこともあるかと思います。クーラーが効いた部屋で薄着のまま過ごしていると、必要以上に体が冷えてしまいます。薄手の上着を着るなど、腕や首元などにも直接風が当たらないように工夫し、身体を冷やさないようにしましょう。

●体温保持ができる生活習慣をつける

クーラーの効いた室内で冷たいものを食べたり、飲んだりすると、体の内側も冷えてしまいます。温かい食べ物や飲み物を意識的に摂取して、体を内側から温めることを心がけましょう。

クーラーの効いた部屋で長時間過ごさなければいけないこともあると思います。定期的にストレッチやマッサージを行い、体をほぐすのがおすすめです。体をほぐして血流が良くなることで、冷えを防げます。また、湯船につかることで体が温まり適度な水圧が血流を改善してくれます。


夏は熱中症に加えて、クーラー病にも気を付けなければなりません。快適に夏を過ごすために、エアコンの使い方、接し方を見直してみてはいかがでしょうか。


本日もお読みいただきありがとうございました☺

曽我