2016年12月2日金曜日

睡眠と不眠の影響は?

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

早いもので12月に入りました。師走といわれる通り、あっという間に年末になってしまいそうです。

寒くなり、様々な病気の流行する時期です。

体調管理を心がけ、元気に年末を駆け抜けたいものですね。


先日、人間ドックアドバイザーの研修に参加してきました。


その中で睡眠について講義を受けたので、内容を紹介したいと思います。


「一歩先行く睡眠指導」 というテーマで国立精神・神経医療研究センターの西 大輔先生に講義していただきました。

内容としては主に睡眠と不眠の影響や不眠の対策についてです。




まず正常な睡眠を知ることから。

睡眠時間は7~8時間といわれているが、個人差がある(ショートスリーパー・ロングスリーパー)

自分のベストの睡眠時間を知らない人が多いとおっしゃられていました。

平日と休日の睡眠時間の差が2時間あれば普段の睡眠時間では足りてない可能性があるとのこと。

それでは不眠とは?

実際の睡眠時間の長短に関係なく、起床時に睡眠に対する不満足感が強く、それによって身体的、精神的、社会生活の支障を感じている状態のこと。


こころの健康なくして、健康なし!


これは不眠とうつ病の関連は非常に強い、ということ。

急性心筋梗塞、糖尿病、がん、脳血管疾患になった後はうつ病を発症しやすい、
うつ病になると、冠動脈疾患、糖尿病、脳血管疾患などになりやすい、ということからも心の健康は体の健康と密接に関係しているということがわかります。


不眠の原因は?


1.身体的要因
   痛み、かゆみ、発熱、喘息、頻尿などの身体症状

2.生理学的要因
   環境の変化、寝室の騒音、温度、湿度、明るさなど

3.心理学的要因
   通常のストレスや不安など

4.精神医学的要因
   うつ病、統合失調症などの精神疾患

5.薬理学的要因
   アルコール、コーヒー、タバコ、薬物、薬物の急な中断など。 

不眠の対策・セルフケア

適度な運動
  寝る前の5~10分のストレッチが寝入りを良くする

しっかり朝食をとる
  食事をとることで体内時計を整える

光の利用でよい睡眠を
  起床後1時間以内に光を浴びる

眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない
  30分眠れなかったら一旦リビングに起きる(寝床は寝るための場所に)

睡眠は不眠症との関係だけでなく、体や心の健康に重要になってきます。

自分の睡眠を見直し、睡眠に不満足感がある方はセルフケアを取り入れたり、眠れない苦しみを抱えず、専門家に相談することもひとつです。




12月はクリスマスに忘年会、年賀状に大掃除・・・
考えるだけで忙しいですが、どうか体調に気をつけてお過ごし下さい。


今日も一生健命  竹田