2016年7月22日金曜日

足がよくつる方へ

皆さん、こんにちは。

保健師 近藤です。

梅雨もあけこれから夏本番ですね。

前回登泉堂のカキ氷について話しましたが、6月終わりにはいちごは終了したそうです。
今年もいちごは食べることなく、この夏が終わりました。
この前、豊島でいちごのカキ氷を食べましたが、とても美味しかったです。




今日は、朝から足をつってしまいました。所謂こむらがえりが起きる直前におこりました。
とっても痛かったです。
時々、起こりますよね。

よく、健診の問診でも、受診者の方々から『足がよくつるんです』という言葉を聞きます。

足がつる原因として、電解質のバランスが崩れたりすると起こりやすいといわれてますが、
実際はどうなのか??

今日は、そんなお話しをさせてもらいたいと思います。


足がつるメカニズム

足が攣っているとき、その部位で何が起こっているのでしょうか。
それはズバリ筋肉の痙攣(けいれん)です。

筋肉は、脳や神経からの命令によって収縮します。この命令の伝達には筋肉内の電解質やミネラルバランスが関わっているのですが、筋肉の疲労や様々な理由で、その電解質やミネラルバランスが乱れてしまうと、命令以上に筋肉が収縮してしまい、痙攣が起きてしまうのです。



足がつる原因は?

体内の電解質のバランスの崩れや、腱紡錘とよばれるセンサーの問題で筋肉が異常に収縮して起こるこむら返りですが、どのような原因でそうなってしまうのでしょうか。

1.脱水

夏場や運動時の多量の発汗で脱水状態になり、汗と一緒に電解質も失われ電解質のバランスが崩れて筋肉の痙攣を起こしやすくなります。
脱水は発汗だけで起こるとは限らず、体調不良による頻回な嘔吐や、下痢などでも起こし、同じく体内の電解質バランスを崩します。また、オシッコを出す薬(利尿薬)などの影響で起こることもあります。

2.運動

筋肉疲労が原因となります。特につりやすい部分であるふくらはぎや足の裏は、日常生活の中でも酷使している部分ですので、運動のやり過ぎによる筋肉疲労でつることはよくあります。

普段運動をしない人が久しぶりに運動をすると、筋肉の緊張が長時間続き、センサーが常に刺激された状態となりセンサーが正常に働かなくなります。その状態のときにふくらはぎに少し力がかかると、センサーが異常に反応し筋肉が痙攣しこむら返りが起こります。

3.下肢の血流低下

睡眠中に起こるこむら返りは冷えによる血流低下により起こっていると考えられます。

足が冷えると筋肉が収縮して緊張状態になり、急に足を伸ばそうとしてロックがかかってしまい、足がつることがあります。
特に寝ようとする時や熟睡中、目覚めた時に足がつるという方は、冷えが原因かもしれません。

中高年になると、加齢や高血圧、糖尿病などで動脈硬化が進み、ますます下肢の血流量が低下して、こむら返りが起こりやすい状態になっています。


予防方法は??

1.バランスよく食事を摂る

 足がつる原因の一つは、栄養不足です。特にカルシウム、カリウム、マグネシウムといったミネラルの不足で足がつることになります。特にマグネシウムには、神経を穏やかにしたり、体温や血圧を正常に戻すといった働きがあります。
 
●マグネシウムを豊富に含む食べ物;海藻類、ナッツ類、大豆製品(油揚げ、豆味噌、納豆など)など
●カリウムを豊富に含む食べ物;果物、緑黄色野菜、海藻類など
●カルシウムを豊富に含む食べ物;乳製品、シシャモ、小松菜、大豆など

2.冷えを改善する

 夏場は、クーラーや扇風機などで寝ている間に身体を冷やすことで、冬場は、寒さによる冷えで足が冷えてしまいます。今だと直接、扇風機からの風があたらないようにする必要があります。
後は、寝る前にしっかりお風呂に入り、身体を温める必要があります。
3.適度な運動をする

 体を柔らかくすると、血行促進に繋がり、結果、足がつりにくい体になります。

4.水分補給をしっかりする

体の中の水分が足りないと、血の巡りが悪くなります。血行が悪くなると、冷え性になり、結果、足がつりやすい状態になります。血行が良くなると、基礎体温が上がり、体の免疫力アップにも繋がります。
また、日頃から水分補給をこまめに行うことは、足がつる症状を回避するだけでなく、リンパの流れを良くして、むくみにくい体になる、老廃物を出しやすくして、体内がいつも綺麗な状態に保てるといった効果にも繋がります
寝る前にコップ一杯または、コップ半分の水を飲むだけでも水分不足によるこむら返りは、防ぐことができます。



よく足をつる方の参考になればと思います。

私も水分を摂り、足を冷やさないようにして、今日から眠ろうと思います。



では、次回まで

See you again!!!