みなさん、こんにちは。
保健師 竹田です。
4月も後半、ゴールデンウィークが近づいてきました。新しい環境で生活している方も多いかと思います。休日は十分休んでリフレッシュしましょう。
今日は軽度認知障害についてお話します。
軽度認知障害(MCI)とは
認知症と完全に診断される一歩手前の状態です。放っておくと認知症に進行しますが、適切な予防をすることで健常な状態に戻る可能性があります。
認知機能に関して低下を感じている、同じ年代の人と比べて認知レベルが低下している、しかし日常生活を基本的には正常に送ることができるという状態を指します。
認知機能は年とともに低下していきます。MCIの人は、認知機能のレベルが年相応よりも低下してしまっている状態なのです。
認知症との違いは
認知症は「一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態」という定義があります。お金の扱いや、服薬や食事、生活の様々なことを一人で行うことが難しい状態です。
しかしMCIの人が、必ず認知症になってしまうわけではありません。医療機関でMCIと診断された方が認知症になるのは 1 年で 1割程度。その他の人は、MCIのレベルに留まる人と、年相応の正常レベルに回復する方もいます。
軽度認知障害(MCI)を早期発見するには
MCIの記憶障害は加齢によるもの忘れとは違い、「少し前のことでも忘れてしまうことがよくある」「新しいことを覚えられない」といった特徴があります。
また、認知機能が低下すると複雑な作業が苦手になり、「同時に2つのことを行えなくなる」「家事や仕事などでの失敗が増える」などの変化がみられるようになります。
MCIから認知症への進行を防ぐために
食事
- 野菜・果物をよく食べる
- 魚をよく食べる
- ポリフェノールを含む食品をとる(ココアなど)
- 高カロリー・高脂肪食は控える
- 適度な運動を行う(週に3回以上が効果的)
- 特にウォーキングなどの有酸素運動が効果的
- 新聞や本を読む
- ゲームを楽しむ
- 楽器を演奏する