2015年12月25日金曜日

元旦禁煙はいかがですか?

こんにちは。保健師の山内です。

今日は、クリスマスですね。昨日のイブやクリスマスは皆さんはどのようにお過ごしですか?
私は、美味しいものを食べたいと思い、昨日はモスチキンを食べました。美味しかったです。
皆さんも、楽しいクリスマスをお過ごしくださいね。


数日前のニュースで、山形大医学部が、がん経験者が喫煙することで再びがんを発症するリスクが非喫煙者の約2.5倍になると発表されました。
がん経験者でたばこをやめなかった人は、がんにも心臓病にもなりやすい。1度がんになった人は完全にたばこをやめたほうがよいということでした。

たばこの煙には60種類以上の発がん物質が含まれています。
煙の通り道(くち・のど・肺)はもちろん、唾液などに溶けてとおる消化管(食道・胃)、血液中に移行して排出される経路(血液・肝臓・腎臓など)でもリスクが高くなるため、注意が必要です。

<禁煙で得られるメリット>

 禁煙後数時間   ・・・ 一酸化炭素レベルが非喫煙者と同じになる。

     ↓

    数日    ・・・ 味覚、嗅覚が鋭敏になる。

     ↓

 1ヶ月~2ヶ月   ・・・ 慢性気管支炎の症状(咳、痰、喘鳴)が改善する。

     ↓

    1年     ・・・ 軽度、中度のCOPD患者で肺機能が改善する。

     ↓

    2~4年   ・・・ 冠動脈疾患のリスクが喫煙継続者に比べてかなり低下する。
               冠動脈疾患の患者では、再梗塞または死亡のリスクが約35%低下する。

     ↓

     5年    ・・・ 肺機能の低下速度が非喫煙者と同等になる。

     ↓

    5~9年   ・・・ 肺がんのリスクが、喫煙継続者に比べて明らかに低下する。

     ↓

    10~15年  ・・・ 喉頭がんのリスクが、喫煙継続者より60%低下する。
               冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じレベルになる。

     ↓

    10~19年  ・・・ 肺がんのリスクが、喫煙継続者より70%以上低下する。

     ↓

    20年     ・・・ 口腔がんのリスクが、非喫煙者と同じレベルになる。

年末となりもうすぐ元旦が近づいてきました。元旦は年の節目として、気持ちを切り替え新たにチャレンジするタイミングとしてよい機会になります。
ただ、あいさつ回りや新年会など誘惑の多い時期ではありますが、タバコを吸っていてタバコをやめようかなと思っている方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。



<禁煙を成功させるコツ>
1.目標日に向けて1週間~3日程度の減煙期間を自分なりに設定して体調を整えていきましょう。

2.ニコチンパッチやニコチンガムなど禁煙のイライラなどを緩和するものを使いましょう。

3.禁煙外来で相談をする。

4.プレッシャーになってしまったり、ネガティブな言葉を言われたりするかもしてないため、安易に回りに禁煙をすると宣言しない。

5.絶対禁煙というよりは、たばこ最後に吸ったのはいつ頃かなと禁煙を意識しすぎないほうがよいです。

6.ゆっくり構えて禁煙を楽しみましょう。

失敗してもやり直せばぐらいのゆとりを持って取り組んでみてはいかがでしょうか?

今回で、今年に私が投稿するのは終わりとなります。
皆様、1年ありがとうございました。
よい年末、年始をお過ごし下さい。

それでは、また、よい1日を。山内