2018年3月2日金曜日

疲労感続いていませんか?

みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

3月に入り、来年度の健診のご予約を多数頂いています。健診をお考えの方は早めの予約をよろしくお願いします。

今日は慢性疲労についてお話します。

朝起きてなお残る疲労感に、「以前は一晩寝たら疲れがとれたのに」と思うことはありませんか?
ほかにも「ちょっとしたことで疲れやすくなった」「夕方になると疲れがドッと出る」など、仕事に家庭に忙しい毎日の中で、これまでと違う疲労を感じている人もいることでしょう。
 
はっきりした原因がないまま疲労感が続く、あるいは回復しない場合は、自分でも知らないうち異常に疲れが蓄積する「慢性疲労」という状態に陥ってしまっているのかもしれません。




慢性疲労とは


慢性疲労とは、「6ヵ月以上疲労が続き、一晩寝ても疲れがとれない」状態を指します。
2012年に厚生労働省疲労研究班が一般地域住民2000人を対象に実施した疫学調査によれば、38.7%の人が半年以上続く慢性的な疲労を感じており、そのうち2.1%には日常生活に支障をきたすような慢性的な疲労がみられています。
IT化が進みストレスが増したと言われる現代では、さらに慢性疲労を訴える人の割合は高くなっていることが推測されます。
慢性疲労になると、作業量や活動量の低下という日常生活への影響ばかりでなく、思考力、注意力の低下から思わぬ事故を招く原因にもなります。さらにそのまま放置しておけば、うつ病などの心の病気や生活習慣病など、さまざまな疾患を誘発することにつながります。
慢性疲労は病気につながるだけでなく、すでにかかっている病気を知らせるアラームとして起きている可能性もあるため、ほうっておくとそれらの病気を進行させてしまうおそれがあります。

疲労感を伴う病気は、高血圧、低血圧、心臓や肺、呼吸器の異常、貧血、糖尿病、肝機能異常、腎臓の異常、甲状腺の異常、がん、ウイルス感染などさまざまです。


さらに慢性疲労で最も怖いのは、自覚のない疲労感による心身症や突然死です。心にムチ打ち体を酷使しているうちに疲労感そのものがわからなくなり、やがて体が悲鳴をあげて心身症による急性心筋梗塞や狭心症を引き起こしてしまいます。


自覚症状が増えてきたら要注意

  • 便秘がちである
  • よく下痢をする
  • 食後に胃がもたれる
  • 肌荒れや吹き出物がある
  • 胃がむかむかする
  • ささいなことですぐ腹が立つ
  • ワクワクすることがない
  • お酒を飲むと愚痴が増える
  • すぐに後悔する
  • いつでも仕事のことが気になる
  • なかなか寝付けない
  • 朝は食欲がない
  • 仕事へのとりかかりが遅い
  • 急に体がほてったり冷えたりする
  • 体がだるい
  • 目が疲れる
  • 単純ミスをよくする


慢性疲労を防ぐ生活習慣


質のよい睡眠 
よい睡眠がとれると、大脳の生命中枢にある自律神経系やホルモン系、免疫系の機能も正常に整えられ、心身のバランスが安定した状態になります。不眠がちな人は、毎朝同じ時間に起きて日光を浴びると、規則的な入眠が得やすくなります。

疲れた内臓を休ませるのが第一 

現在人の体の疲れがなかなかとれない大きな要因のひとつが「食べ過ぎ」です。高たんぱく・高脂肪の食事や朝食抜き・深夜の食事、ながら食い・早食い、インスタント食品の多用を控え、内臓に負担をかけない食生活を心がけましょう。


1日5分間、心と体のリセットタイムを 

趣味やスポーツなど、熱中できるものがある人ほどストレスへの耐性も強く、健康管理も上手です。しかし、忙しくて時間をつくる余裕がないようなら、毎日5分間だけでも好きな音楽を聴いたり、ゆっくりお茶を飲むなど、心を解放する時間をつくりましょう。


運動で疲れにくい体づくり
 

長時間同じ姿勢を続けている人や運動不足の人は、全身の血流が悪くなりがちで、そのため筋肉に痛みを覚えたり集中力が途切れやすくなります。そんな疲労体質に陥らないよう、週2回以上は運動して疲労を解消することが大切です。


今回のブログで400回目の投稿でした。
いつもご覧頂いているみなさま、ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

今日も一生健命  竹田