2024年3月7日木曜日

定期的に腎機能のチェックを

 みなさん、こんにちは。

保健師 竹田です。

3月に入りましたが、まだまだ寒い日が続いています。春の暖かさが待ち遠しいですね。

3月14日は世界腎臓デーです。

「世界腎臓デー(World Kidney Day)」は、腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして、2006年より国際腎臓学会(ISN)などにより開始されました。
腎臓病の予防・治療、症状管理を改善し、患者の意識を高め、社会参加を促すために実施されています。



慢性腎臓病とは


腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%未満に低下するか、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。

年をとると腎機能は低下していきますから、高齢者になるほど慢性腎臓病(CKD)が多くなります。高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い、肥満やメタボリックシンドローム、腎臓病、家族に腎臓病の人がいる場合は要注意です。

さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながります。

症状は

CKD(慢性腎臓病)の初期には、ほとんど自覚症状がありません。貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れたときには、病気がかなり進行している可能性もあります。定期的に尿検査や血液検査を受けましょう。

尿蛋白:尿の中にたんぱくが出ているかどうかを調べる検査です。腎機能が低下すると、尿にたんぱくがもれ出てきます。

血清クレアチニン:たんぱく質が筋肉で分解されてできる老廃物です。腎機能が低下すると尿中に排泄されず、血液中のクレアチニンの量が増えてしまいます。

eGFR:1分間にどれだけの血液をろ過して、尿を作れるかを示しています。血清クレアチニン値や年齢、性別などから計算され、腎機能がどの程度残っているかを推定することができます。


予防のポイント

  • 肥満を解消する
  • 高血圧・高脂血症・高血糖の管理
  • 適度な運動を定期的に:有酸素運動、筋力トレーニング
  • 食事:塩分は1日6g以下、良質なたんぱく質をとる
  • 排尿を我慢せず、適切な水分摂取を
  • アルコールは適量、禁煙する
  • 睡眠・休養をとり、ストレスをためない
  • 余分に薬を服用しない


慢性腎臓病は早期発見、早期治療が重要です。年一回の健診をうけて、自分の腎臓の機能を知りましょう。


今日も一生健命 竹田