2024年3月15日金曜日

自己検脈をしましょう!

みなさん、こんにちは😊
保健師 曽我です☺
今週に入り、天気のいい日が続いていますね🌸🌸🌸
今年も桜の開花は早いのでしょうか🌸
春が待ち遠しいものです。


今回は心房細動についてです。

日本脳卒中協会と日本不整脈心電学会は、国民に脈をチェックすることを呼びかけるために、3月9日を「脈の日(Check Pulse Day)」として、日本記念日協会に登録しました。

語呂合わせで、3(みゃ)月9(く)日💖💖としました。

そして、3月9日(土)~3月15日(金)は心房細動週間です。

<心房細動とは?>

「心房細動」とは、心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる「不整脈」の一種で、心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。
いちばん問題となるのが、心房の中で「血液の固まり(血栓)」ができ、それが血流に乗って全身に運ばれ、血管を詰まらせてしまうことです。

<なりやすい人は?>

心房細動は「加齢」に伴ってなりやすい傾向があり、高齢者で多くみられます。

また、「心臓弁膜症・心筋症・虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの心臓病」「高血圧」「甲状腺機能亢進症」などの病気を既に持っていると心房細動を引き起こしやすくなります。

他にも、「糖尿病」「肥満」「脂質異常症」や、これらを合わせた「メタボリックシンドローム」、「慢性腎臓病」なども心房細動を引き起こしやすくなる要因とされています。

さらに「飲酒」や「喫煙」も関係すると言われています。

<心房細動と血栓の関係>

心房細動が起こると心房の中で血液がよどみ、「血液の固まり(血栓)」ができやすくなります。
これが血流に乗って体のあちこちに運ばれて血管を詰まらせ、「塞栓症」を起こします。


健診でも、心電図検査にて時々心房細動の方がいらっしゃいます。
自覚症状が無い方も多く、健診で初めて指摘される方もいます。
しかし!!心房細動は、自分で脈を測定すること(自己検脈)で見つけることができます。まずは家庭で、自己検脈の習慣をつけましょう。



15秒くらい脈拍を触れて、間隔が規則的かどうか、確かめてください。不規則かなと思ったら、さらに1分から2分程度続けてください。
 「トン、トン、トン」と規則正しく脈が触れれば、まず心配はありません。しかし、「トン、…、トトッ、…、トトン、トッ、トン」という具合に乱れていたら要注意です。「心房細動」という不整脈が隠れているかもしれません。一度、心電図検査を受けてください。

心房細動を持つ人が必ず、脳梗塞を起こすわけではありませんが、心臓の働きが衰えるにつれ、高血圧や糖尿病を合併している場合、さらに年齢を重ねるにつれ脳梗塞は起こりやすくなります。心房細動だとわかれば、今は良い薬(抗凝固薬)が沢山あり脳梗塞を予防することができます。

脳梗塞にならないために、定期的にご自身の脈をチェックしてみることをお勧めします。

本日もお読みいただきありがとうございました😇
曽我